ドル円今週の予想「上値の重い展開。144円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯。」FXチャート分析 2025/5/19

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【ドル円週間予想】 144円割れで終えた場合は下値リスクが点灯。142円を割り込んで終えた場合は140円台の足元を固め直す動きへ。148円台回復で下値リスクが後退。

　直近の日足は実体が小さく、十文字の寄せ線に近い形の陽線引けとなり、続落を食い止めて寄り付き水準に戻して引けています。144.90-00の日足の下値抵抗には跳ね返されましたが、上値を急角度で切り下げる間に、2手前の陰線が今年1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げて来たトレンドラインの下に再び入り込んでおり、下値リスクがやや高い状態にあります。現状は4/22に付けた139.89を基点とする短期的なサポートラインが144円台前半に位置しており、これを守っていますが、144円を割り込んで終えた場合は142～143円台にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなります。また、142円台も守り切れずに終えた場合は、4/22に139円台後半から急反発に転じた流れの中で不安定さを残している140～141円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。逆に、下値トライに失敗して147円台を回復して終えれば下値リスクが若干後退しますが、148.10-20の抵抗を上抜けて終えるまでは日足の形状が改善せず、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は、146.30-40，146.70-80，147.40-50，147.70-80，148.10-20に、下値抵抗は144.40-50，143.70-80，143.00-10，142.50-60，142.00±10銭にあります。21日移動平均線は144.16に位置しており、短期的な下値抵抗として働く可能性がありますが、120日、200日線は150.53と149.85に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。

　一方直近の週足は、寄せ線に近い形の陰線引けとなり、週初の寄り付き水準に押し戻されています。上ヒゲが長く、上値トライに大きく失敗した形となったことや、今年1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げて来た流れに再び入り込んでおり、この影響を受けて、今週はドルの反発余地が限られる展開が予想されます。一方で、4/22に付けた139.89を基点として下値を切り下げる流れも維持しており、この週足のサポートラインが144.20-30に位置していることから、144円を割り込んで越週しない限り、反発に転ずる可能性を残しており、このレベルでの突っ込み売りにも注意が必要です。また、1月に付けた158.87を基点とするレジスタンスラインが今週は147.40-50に位置していますが、これを上抜けて越週するか、日足が148円台を回復して引けた場合は、下値リスクが後退して、上値余地が拡がり易くなります。

　今週の戦略は、ドル買いは144.20-30で押し目買い。損切りは143.60で撤退です。損切りが付かない場合でも日足が144円を割り込んで終えた場合は、買いは一旦止めて様子を見た方がいいでしょう。ドル売りは146.60-70で戻り売り。損切りは147.20で撤退です。

　上値は、145.90-00に軽い抵抗が、146.30-40，146.70-80，147.00-10に強い抵抗が出来ていますが、全てクリアして147円台に乗せて終えた場合は、下値リスクが若干後退して再度147円台後半にある強い抵抗をトライする動きへ。147.70-80．148.10-20の抵抗を全て上抜けて終えた場合は、短期トレンドが“ドルやや強気”に変化して上値トライの流れに戻します。下値は、145.40-50，145.00±10銭、144.60-70，144.20-30に強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。141.90-00の抵抗も下抜けて終えた場合は140円台の抵抗の厚さを再度確認する動きへ。可能性がまだ低いと見ますが140円を割り込んで終えるか139.50-60の抵抗も下抜けた場合は135円方向への新たな下落リスクが生じます。