【ユーロ円週間予想】162円を割り込んで終えた場合は160~161円台の足元を固め直す動きへ。165円台を回復すれば下値リスクが後退。
直近の日足は小幅続落し、上値を切り下げています。上値の重いスタートとなることが予想されますが、162.20-30に強い下値抵抗があり、これを守って反発に転ずる可能性を残しています。一方で165円台乗せに失敗しており、この影響を受けた状態にあることから、165円台を回復して引けない限り、上値余地も限られる展開が予想されます。また、162円を割り込んで終えた場合は下値余地がもう一段拡がり易くなり、160~161円台の抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなります。この場合でも157.50以下で終えない限り、大幅続落にも繋がり難いでしょう。日足の上値抵抗は163.20-30,163.90-00,164.30-40,164.60-70に、下値抵抗は162.20-30,161.60-70,161.00-10にあります。21日移動平均線は162.94に位置しており、若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。また120日、200日線は161.14と161.44に位置しており、短期的な下値抵抗として働く可能性があります。
一方直近の週足を見ると、上ヒゲがやや長い陰線引けとなり、上値トライに失敗した形で終えています。下値を切り上げる流れをかろうじて維持しており、反発に転ずる可能性を残していますが、164円台に実体を乗せられずに越週する流れが続いていることから、164円台にしっかり乗せて越週しない限り、下値リスクがやや高い状態です。また、165円台に乗せて越週するまでは下値リスクを残します。一方下値は、2月に付けた144.80を基点とするサポートラインが今週は162.70-80まで上がってくることから、これを上抜けて越週出来ない場合は下値リスクがやや高くなります。この場合でも2022年3月に付けた124.40と今年2月に付けた直近安値144.80を結ぶトレンドラインが157.50-60に位置しており、これが下値抵抗として働く可能性があります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は163.80-90,164.70-80,165.10-20に、下値抵抗は162.70-80,161.40-50,160.80-90,160.00±10銭にあります。31週週移動平均線は161.57に位置しており、短期的な下値抵抗として働く可能性があります。また、62週線は163.44に位置しており、この下で終えていますが、“ダマシ”の範囲内です。
今週の戦略は、ユーロ買いは162.00-10まで引きつけて。損切りは161.40で撤退です。売りは163.80-90で戻り売り。損切りは164.60で撤退です。
上値は、163.00-10に軽い抵抗が、163.30-40,163.80-90,164.10-20に強い抵抗があり、全てをクリアし切れない可能性も高いと見ていますが、これらをクリアし、さらに164.30-40,164.60-70の抵抗を全て上抜けて終えた場合は下値リスクがやや後退、165.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は上値トライの流れに戻して、一段のユーロ上昇に繋がり易くなります。下値は、162.20-30,162.00-10に強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯して161.60-70,161.10-20,160.60-70,160.20-30にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。159円も割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じて157~158円台の中・長期的な下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります
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