豪ドル/円今日の見通し「中東の地政学リスクが高まる　リスク回避は続くのか？」2024/10/2

読む前にチェック！
最新FX為替情報

CFD銘柄を追加！

チャートを表示する

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は反発。終値は前営業日比+1.66ドルの1バレル=69.83ドル（10月1日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・10月1日に発表された豪8月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想（+0.4%）を上回った。

・9月25日に発表された豪8月消費者物価指数（CPI）は前年比+2.7%となり、市場の予想通り前月（+3.5%）から鈍化した。7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期（+3.6%）から加速した。

・9月24日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。その後ブロック総裁は「今回は利上げをまったく検討しなかった」ことを明らかにした。

・9月19日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が4.75万人の増加と市場予想（2.60万人増）を上回った。また失業率と労働参加率はそれぞれ市場予想通り4.2％、67.1%とともに前回から横ばいだった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

中東の地政学リスクが高まる　リスク回避は続くのか？

昨日発表された豪8月小売売上高が予想を上回る結果だった。豪政府による減税や、8月にしては温暖な気候（豪州は南半球のため、8月は冬）が、消費者の支出増加につながったようだ。この堅調な豪小売売上高の結果を受けて、RBAが利下げを急ぐ必要はないとの見方が強まっている。これは豪ドルにとって支援材料だ。
一方で、昨日はイランがイスラエルへ弾道ミサイル攻撃を実施したことを受けて中東の地政学リスクが上昇。リスク回避の動きとなり豪ドルも売り圧力に押された。
イランの外相が「イスラエルのさらなる報復がない限り軍事行動は終了」と発信していることから、リスク回避の動きは一旦収束している。そのため、本日の豪ドルは方向感が出にくいことが予想される。ただし中東情勢、特にイスラエルの動きが不透明なため引き続き警戒をしておきたい。その他では株価動向などを眺めた動きとなりそうだ。

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
21:15 米9月ADP雇用統計

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは曇り。7時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのRSIでシグナルが点灯

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
※また、高機能チャート（パソコン版）/（スマホ版）では「取引分析」を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です（「外為注文情報」）。
※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。