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FX/為替「ドル/円、149円台回復 注目の米CPIはやや鈍化の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2023年10月12日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年10月12日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼11日(水)の為替相場
(1):オランダ中銀総裁「インフレの影響は徐々に薄れてきている」
(2):米PPI伸びが加速
(3):ウォラーFRB理事「ようやく良好なデータを得つつある」
(4):原油価格が下落
(5):FOMC議事要旨公表

▼11日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米CPIを見極めたい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

11日(水)の為替相場


期間:11日(水)午前6時10分~12日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):オランダ中銀総裁「インフレの影響は徐々に薄れてきている」

オランダ中銀のクノット総裁は「インフレの衝撃による影響はいまや徐々に薄れてきている」としつつ「注視しなければならない。新たな衝撃もあるだろう」と述べた。これより後には、ドイツ連銀のナーゲル総裁も、インフレについて「野獣はまだそこにいるが、我々はある程度まで手なずけた」とし、「利上げの休止も選択肢になり得るだろう」と発言した。

(2):米PPI伸びが加速

米9月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.5%と前月(+0.7%)から伸びが鈍ったものの、市場予想(+0.3%)は上回った。前年比では+2.2%と予想(+1.6%)以上に加速。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIも前年比+2.7%と予想(+2.3%)を上回る伸びとなった。

(3):ウォラーFRB理事「ようやく良好なデータを得つつある」

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は「実体経済は好調のようだ。名目経済も我々が望む方向に進んでいる」とし、「したがって当局は金利に関してある種、状況を見極める立場にある」と発言。インフレについては「ようやく良好なデータを得つつある」「この状況が続けば目標にかなり戻る」との見解を示した。一方、これより前にボウマンFRB理事は「インフレは目標の2%を大きく上回っている。国内支出は力強いペースで続いており、労働市場は依然としてタイトだ」と指摘。その上で「インフレを目標に戻すために政策金利をさらに引き上げ、しばらくの間、景気抑制的な金利を維持する必要がある」と述べた。

(4):原油価格が下落

NY原油(WTI)が1バレル84ドル台を割り込んで下落する中、資源国通貨が一時軟化。豪ドルも一時は売りが優勢となった。なお、原油は石油輸出国機構(OPEC)最大の産油国であるサウジアラビアが「石油市場の安定に向けた努力を支持する」と表明したことで、パレスチナ情勢の悪化による供給不安が和らぎ、価格が下落した。

(5):FOMC議事要旨公表

米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月に開いた会合の議事録を公表。「当局者はインフレの鈍化を継続させるため、景気抑制的な政策を当面維持すべきとの認識で一致」として政策金利を当面、高水準維持する姿勢を示した。一方で、「FOMCは慎重に進む位置にあるほか、政策はデータに基づいて決定され、リスクバランスを考慮するとの見解で全参加者が一致した」などと、追加利上げにはいくぶん慎重なスタンスも示した。

11日(水)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:米CPIを見極めたい

昨日のドル/円は149円台を回復。NY市場では米9月生産者物価指数が予想を上回る伸びを示したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月会合の議事録で政策金利を当面、高水準に維持する方針を示したことで149.32円前後までドル高・円安に振れた。もっとも、FOMC議事録では政策決定について「慎重に進める」との意見も目立ち、今後発表される経済データを精査する姿勢が強調された。このため、市場には本日の米9月消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとのムードが広がっている。
米9月CPIの市場予想は前年比+3.6%、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+4.1%となっており、8月(+3.7%、+4.3%)から伸びがやや鈍化すると見られている。これらが予想を下回り米インフレの鈍化基調を明確に示せばドルは売り優勢になると予想される。ただ。市場の見方はすでに年内の追加利上げ見送りに傾いていることから、CPIが上振れた場合はより強くドル買いで反応しそうだ。

注目の経済指標:米消費者物価指数

注目のイベント:特になし

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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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