FX/為替「ドル/円、連日の高値更新！米経済の底堅さがドルを下支え」外為どっとコムトゥデイ 2023年9月8日号

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外為どっとコムトゥデイ

主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時　：2023年9月8日9時00分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所　調査部長　神田卓也

7日（木）の為替相場

期間：7日（木）午前6時10分～8日（金）午前5時55分　※チャートは30分足（日本時間表示）　出所：外為どっとコム

（１）：豪貿易黒字は縮小、自動車輸入は増加

豪7月貿易収支は80.39億豪ドルの黒字と、黒字額は市場予想（100.00億豪ドル）を下回った。金や石炭の輸出が減少した一方で、自動車の輸入が増加した。その後に発表された中国8月貿易収支は683.6億ドルの黒字で、黒字額は市場予想（739.0億ドル）を下回った。輸出は前年比-8.8％、輸入も-7.3％と、それぞれ予想ほどの落ち込みではなかったものの冴えない結果となった。

（２）：独鉱工業生産は前月から減少幅縮小

独7月鉱工業生産は前月比-0.8％と、市場予想（-0.4％）を下回って減少。ただ、前月（-1.4％）から減少幅は縮小した。その後に発表されたユーロ圏4-6月期域内総生産（GDP）・確定値は、前期比+0.1％と速報値（+0.3％）から下方修正された。

（３）：米新規失業保険申請件数、2月以来の低水準

米新規失業保険申請件数は21.6万件と市場予想（23.3万件）に反して2月以来の水準に減少。9月に入っても米労働市場が堅調を維持していることが示唆された。これを受けて一時ドルが買われたが、米長期金利が持ち高調整と見られる債券買いで低下したため失速した。

7日（木）の株・債券・商品市場

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ドル/円の見通し：調整売り継続でも底堅さは維持　米景気の堅調際立つ

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3％下落。年初来高値となる147.87円前後まで上昇して買いが先行したものの、米長期金利が低下に転じたことで調整売りが優勢となった。米新規失業保険申請件数は7カ月ぶりの水準に減少したがドル買いは一時的で147.04円前後まで反落した。もっとも、ドル/人民元（オフショア）が16年ぶりの安値を更新したほか、ユーロ/ドルが3カ月ぶりの安値に沈むなど、昨日もドルは堅調を維持。
景気不安がくすぶる中国や欧州に比べ、米経済が底堅く推移していることがドル高の背景だ。アトランタ連銀の予測モデルによると7-9月期の米経済成長率は5.6％（前期比年率）ときわめて高い伸びになると見られる。

本日のドル/円は週末を控えて上値試しの機運こそ高まりにくいと見るが、テクニカルな調整が続いても底堅さは維持するだろう。

注目の経済指標：特になし

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特になし

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