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FX/為替「ドル/円、20日線下抜ける大陰線が調整を示唆」 外為どっとコム トゥデイ 2023年7月10日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年7月10日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼7日(金)の為替相場
(1):本邦名目賃金 28年振りの伸びを記録
(2):独鉱工業生産 再び減少へ
(3):米雇用統計はマチマチの結果
(4):米国株が下落

▼7日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:下値では押し目買いも/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

7日(金)の為替相場


期間:7日(金)午前6時10分~8日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):本邦名目賃金 28年振りの伸びを記録

日本5月毎月勤労統計で現金給与総額(名目賃金)は前年比+2.5%と28年ぶりの伸びを記録。市場予想(+1.2%)を大幅に上回った。物価変動の影響を除いた実質賃金は-1.2%で14カ月連続のマイナスとなったが、前月(-3.2%)からマイナス幅が縮小した。

(2):独鉱工業生産 再び減少へ

独5月鉱工業生産は前月比-0.2%と市場予想(±0.0%)を下回り、前月の+0.3%から再び減少に転じた。

(3):米雇用統計はマチマチの結果

米6月雇用統計は、非農業部門雇用者数が20.9万人増と市場予想(23.0万人増)を下回った。失業率は予想通りの3.6%で前月(3.7%)から低下。平均時給は前月比+0.4%、前年比+4.4%と予想(+0.3%、+4.2%)を上回った。マチマチの雇用統計を受けてドルは売買が交錯。ドル/円は142.50円台に急落したのち143.40円台に切り返すなど乱高下した。その後、シカゴ連銀のグールズビー総裁は「米雇用市場はかなり強いが、バランスの取れた持続的なレベルに戻りつつある」として「不況なし、かつ低インフレへの黄金の道を進んでいるようだ」と発言。その上で、「7月利上げはまだ未定、今後発表されるインフレ統計が重要」との認識を示した。

(4):米国株が下落

一時プラス圏に浮上していた米国株が再び下落すると、為替市場では円買いが優勢となった。米6月雇用統計後のドル安でユーロ/ドルなどのストレートドルが上昇する中でやや持ち直していたクロス円は上値が重くなった。ドル/円は安値圏での推移が続き、NYクローズ間際に142.07円前後の安値を付けた。

7日(金)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:下値では押し目買いも

7日のドル/円は終値ベースで約1.4%の大幅反落となった。アジア株安を背景にドル売り・円買いが先行。朝方の144.19円前後を高値に軟調推移が続き、欧州市場で一時143円台を割り込んだ。その後、米6月雇用統計は強弱入り混じる結果となり売買が交錯したものの、反発は一時的だった。再び143円台を割り込むとNY市場終盤には米国株が下落に転じる中で142.07円前後まで下値を拡大した。142.77円前後に位置していた20日移動平均線を一気に下抜ける大陰線引けで、チャート・フェースは調整局面入りを示唆している。
本日のドル/円は、下値では値ごろ感による押し目買いが入ると見られるが、142.90円前後へとせり上がった20日移動平均線が上値抵抗となる可能性があろう。

注目の経済指標:中国消費者物価指数

注目のイベント:BOE総裁発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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