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ユーロ/ドル エネルギーの発散へ向かうか・・・

今週の注目通貨ペアはこれだ!


■  ユーロ/ドル エネルギーの発散へ向かうか・・・ 
先週は、木曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。週初から週央にかけては実体線が3本の移動平均線を境に上下動に終始する動きとなり、目立った方向感を伴わない展開が続きました。大きく動いたのは金曜日の陽線の出現です。終値ベースで一気に6月21日以来の水準にまで戻し、一気に売り方を窮地に追いやる値動きの実現となっていますね。
移動平均線は、中期が上昇した程度であまり大きな動きを見せていません。それよりも、やはり実体線が3本の移動平均線から大きく上側に乖離する動きを見せた点が評価の対象となるような気がします。MACDもここしばらく、MACD線とシグナル線が絡み合う動きを見せていましたが、先週金曜日の陽線でゴールデンクロスの可能性が高まってきています。
今週は、買い先行スタンスで臨みたいところです。先週木曜日以降の動きを見てみると、もみ合い相場を形成する可能性よりも実体線が上側へブレイクする可能性の方が高いような気がします。ボリンジャーバンドの幅が広がりを見せているわけではありませんので、線香花火のように萎んでしまう可能性も想定はしておきたい感じがしますが、一方で、トレンドの初動という考え方が成り立つとすれば、まだまだ上値追いの動きが実現する可能性が高いかもしれません。


その他 通貨ペア分析


■ ドル/円 これでは買えない・・・ 
先週は、月曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。週初から週央にかけては落ち着いた動き、木曜日にやや下値を模索しますがそれほど大きな動きには発展しませんでした。やはり何と言っても金曜日の陰線が目を引きますね。実体線は一気に中期の移動平均線水準を割り込み、6月22日以来の水準へと逆戻りしてきました。ここまで大きな陰線が出たのは久しぶりのことで、上昇トレンドの終焉を示唆している可能性が高いと思います。
今週は、売り先行スタンスで臨みたいところです。やはり、いきなりの大きな陰線の出現ということもあり、買い方の投げ遅れ組が取り残されていると考えるのが妥当ではないでしょうか。もちろん、一気に下落トレンド入りというシナリオは描きにくいところではありますが、ここまでの陰線の出現にマーケットの何らかの変化を感じないわけにはいきません。レベル感での買いはワークしないものと心得るべきだと思います。

■ ユーロ/円 レベル感の押し目買いは厳禁か・・・ 
先週は、月曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。ドル円と同様、週末に大きめの陰線が出現しましたが、見た目のショックはドル円ほどの大きさは感じさせません。ただ、久しぶりに比較的大きめの陰線が出現したことで風向きの変化は否定しがたいところで、高いところを買った向きからすると、「少し捕まったかも・・・」と感じるところかもしれません。
今週は、売り先行スタンスで臨みたいところですね。ただし、ドル円と比較すると 実体線が中期の移動平均線を下回ったわけでもなく、やや下げ渋りの兆候が見られるのは確かなところだと思います。選択という観点で言うと売るのであれば ユーロ円よりもドル円が選好されるべき状況ではないでしょうか。すかさず反発して上昇トレンドに回帰する可能性も残されていますが、とりあえず先週金曜日の陰線を包むまでは売りスタンス先行で臨みたい感じがしています。

■ ポンド/円 対円の通貨ペアの中では踏ん張っているが・・・ 
先週は、水曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。ドル円・ユーロ円と比較すると週初からしっかりした程度が強く、上伸期待を背負いました。木曜日の下落は下ヒゲで跳ね返しましたが、さすがに金曜日は下押しを跳ね返すことができず、結局週間の安値を金曜日に付ける形での越週となっています。ただ、下落の程度はやはりドル円・ユーロ円と比較すると明らかに小さく、上値への未練を残す形となっていますね。
今週は、売り買いどちらという観点で言うと売り先行スタンスで臨みたいところですが、やはりドル円・ユーロ円と比較すると「しっかりしている」イメージは否定し難いところです。従って、対円で上値追いの動きに転じるとすればポンド円を買いの選択対象とすべきと考えるのが妥当ではないでしょうか。仮に先週金曜日の陰線を跳ね返すような戻りが見られるようであれば、すかさず買いスタンスに転じることも考えておきたいところですね。

■ オージー/円 買い方は苦しくなった・・・ 
先週は、水曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。他の対円の通貨ペアと比較すると、木曜日の時点で実体線が下向き推移に舵取りを変えていて、しかも金曜日は続落ということで、オージー円の弱さが際立っていると考えてよいと思います。また、先週金曜日の終値は6月中旬以来の水準ということで、ここまで実体線が下押ししている対円の通貨ペアは他にありませんので、やはり対円の下落を先導していると考えてよいと思います。
今週は、売り先行スタンスで臨みたいところです。上昇傾向を継続する長期の移動平均線のことを考えると積極的な売りスタンスは取りにくいところですが、やはり6月中旬以来の水準にまで実体線が押し込まれている現実を考えると、押し目を拾って・・・という発想は捨て去った方がよいのではないでしょうか。短期・中期の移動平均線のデッドクロスポイントが96円近辺であることを考えると、今のレベルで大きな戻りを期待するのは難しいような気がします。

今週のチャートリーディング ~相場の強さ~

 

※例:「 ドル < 円 」ドル安、円高。 「<」が多いほどトレンドが強い。
情報提供元:(株)チャートリーディング
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