ドル/円、162円突破は…米6月ADP全国雇用者数または米6月ISM非製造業景況指数の結果次第か
東京市場のドル/円は、連日で38年ぶりの高値を更新。米長期金利が下げ止まったことや日本株高などを背景にドル買い・円売りが進むと一時161.92円前後まで強含みました。
前日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「予想外の労働市場の軟化は行動のきっかけになり得る」と発言しました。メインイベントは5日(金)の米6月雇用統計ですが、今夜の米6月ADP全国雇用者数や米新規失業保険申請件数といった雇用関連指標の結果にも一層の注目が集まります。また、その後に発表される米6月ISM非製造業景況指数にも関心が寄せられます。ドル/円が162円台の上値を試す展開となるかはこれらの結果が重要となりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、移動平均線が強気のパーフェクトオーダーを継続しRSIが70ライン上で上向いていることから足元の上昇圧力が強いことが分かります。前日のローソク足は陰線ですが、安値・高値共に切り上がっているため売り圧力を強めるものではなさそうです。本日も高値を切り上げていることから上値模索の展開は続きそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/3(水)
19:30 レーンECB専務理事講演
20:00 ウィリアムズNY連銀総裁講演
20:30 米6月チャレンジャー人員削減数
21:15☆米6月ADP全国雇用者数
21:30 カナダ5月貿易収支
21:30 米5月貿易収支
21:30☆米新規失業保険申請件数
22:45 米6月サービス業PMI・改定値
23:00 米5月製造業新規受注
23:00☆米6月ISM非製造業景況指数
23:15☆ラガルドECB総裁講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
27:00☆FOMC議事録
----- ECBフォーラム
7/4(木)
10:30 豪5月貿易収支
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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