オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は反発。米国株価指数(ダウ平均)が堅調に推移したことで一時91ドル台まで上昇したが、引けにかけてダウ平均が前日比でマイナス圏に転落したことで上げ幅を縮めた。終値は前営業日比+0.40ドルの1バレル=90.03ドル(9月22日)。
・9月14日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.50万人増)を大きく上回る6.49万人の増加だった。失業率は3.7%で前月から変わらなかったが、労働参加率が67.0%まで上昇し過去最高を記録した。
・9月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。8月30日に発表された豪7月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%(前月+5.4%)だった。
今日のメインシナリオは
独企業景況感の影響は?正副日銀総裁の発言に注意!
22日(金)は日銀が大規模金融緩和を継続したことや、植田日銀総裁がマイナス金利解除への距離感にそれほど変化はないと発言したことで円安地合いとなった。また、米国の9月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想や前月を上回ったことが豪ドルを支える一因となった。
本日は注目の経済指標の発表が少なく、基本的には豪ドルは主要国の株価動向を睨んだ動きとなりそうだ。注目は独9月IFO企業景況感指数。ドイツはユーロ圏最大の経済大国だ。このところドイツ経済は製造業を中心に減速を示している。独9月IFO企業景況感指数が前月から好転していることが確認できれば、欧州株価や資源国通貨である豪ドルはポジティブな反応を見せそうだ。
また、本日は植田日銀総裁と内田日銀副総裁の講演が予定されている。金融政策に関する発言で円相場が不安定な動きとなる可能性があることは留意しておきたい。
この先の個別相場変動
■独9月IFO企業景況感指数が好転を示す
⇒ドイツ経済の回復期待から欧州株価指数が上昇
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
正副日銀総裁発言
独9月IFO
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは雨。23日の2時に豪ドル/円のボリンジャーバンドとRSI、豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドとストキャスティクス、RSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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