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南アフリカランド 月間為替予想「危うさを抱えつつ、年初来高値を更新」FXレポート 2023年8月

南アフリカランド相場見通し

目次

▼上伸した7月の南アランド
▼南ア経済、先行き堅調で利上げ据え置き リスクに目配りを

上伸した7月の南アランド

南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと連動性が高い(第1図)。

南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート

ランドは、市場のリスク選好地合い回復による6月以降の持ち直しが一旦一服する場面もみられていたが、7月以降再び反発地合いに転じている。6月分米雇用統計やインフレ関連指標などを通して、インフレ圧力緩和と米景気のソフトランディング期待が強まりつつあり、市場のリスク選好地合いが根強く維持されてドルが軟調に推移していることが背景にあるとみられる。

南ア経済、先行き堅調で利上げ据え置き リスクに目配りを

こうした中、南アフリカでも、5月分消費者物価がヘッドラインベースで前年比+5.4%と、南アフリカ準備銀行のインフレ目標レンジ内(3.0%~6.0%)へ低下(第2図)。インフレ圧力緩和の兆候を受けて、同行も7月20日の金融政策委員会で2021年11月の利上げ開始以来、初めて政策金利を据え置くなど、同国経済の先行き改善の兆候がみられつつあることもランドの支援要因になっているとみられる。

こうした世界的なインフレ圧力緩和・景気ソフトランディング・シナリオが続く限りにおいては、相対的高金利でもあるランドはその恩恵を受け易く、目先底堅く推移しそうだ。もっとも、欧米を中心に利上げの影響はこれから顕在化して来る可能性も残されている。足元のソフトランディング期待が崩れた場合、ランドは一転下落圧力に見舞われるリスクがある点には留意しておきたい。

南アフリカの消費者物価(前年比)

(国際通貨研究所 上席研究員 橋本 将司 氏)

南アランド円 週足

 

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店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
橋本 将司氏 公益財団法人 国際通貨研究所 経済調査部 上席研究員
橋本 将司(はしもと・まさし)氏
慶應義塾大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。国際通貨研究所研究員、グローバルマーケットリサーチ・シニアアナリスト、経済調査室ニューヨーク駐在などを歴任し、グローバルな為替市場やマクロ経済に加え、米国金融業界や金融規制など幅広い分野の調査業務に従事。現在国際通貨研究所において、為替市場や主要国の金融政策・マクロ経済動向の分析を担当。理論的な観点からの為替市場分析を得意とする。
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