豪ドル/円今日の見通し「本日はRBA理事会！フォワードガイダンスに注目！！」2023/5/2

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

本日13:30 RBA政策金利発表！
・4月4日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.60%で据え置きとした。声明は前月から比べるとハト派的な印象となった。

・NY原油先物市場は反落。週末に発表された、中国4月製造業購買担当者景気指数（PMI）が4カ月ぶりに好不況の分かれ目の50.0を下回ったことが材料視された。終値は前日比-1.12ドルの1バレル=75.66ドル（5月1日）。

・4月26日に発表された豪1-3月期消費者物価指数（CPI）は前年比+7.0%となり、前四半期（7.8%）からインフレは鈍化した。また同時に発表された3月月次CPIは前年比+6.3%となった。

・豪3月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想（2万人増）を上回る5.30万人の増加だった。失業率は3.5％、労働参加率は66.7%となった（4月13日）。

【動画】FX/為替「RBAが戦う相手は『インフレ』、金利据え置きでも引き締め姿勢は継続の公算【どうなる！？RBA】2023年5月1日収録

今日のメインシナリオは

本日はRBA理事会！フォワードガイダンスに注目！！

本日、RBAは金融政策会合を開催し、その後政策金利が発表される。前回（4月）会合でRBAが金利を据え置いたこと、その後発表された豪1-3月期CPIが期待通りに鈍化していたことなどから、市場は今回もRBAは金利を据え置くと予想している。
注目は政策金利と同時に公表される声明となる。4月の声明を市場が「ハト派的」と受け止めたことで、豪ドルに売り圧力がかかった。行き過ぎた豪ドル安は輸入物価の上昇を招き、豪州の家計に大きな影響を与えてしまう。豪州の家庭消費がほぼ横ばい状態となっている現状で、家庭の消費行動に更なる圧力がかかることはRBAも避けたいだろう。また、インフレが鈍化傾向にあるとは言え、依然として四半期CPIは前年比+7.0%もあり、RBAの目標（2～3%）からは程遠い。そのため、RBAは「今後のデータ次第ではいつでも利上げを再開する」とインフレに対してファイティングポーズを取り続けるのではないだろうか。

筆者の予想通り、金利据え置き、声明はタカ派的姿勢を維持となれば、材料出尽くしとなり豪ドルは短期的に買い戻されることになりそうだ。もっとも、明日に米連邦公開市場委員会（FOMC）、明後日には欧州中央銀行（ECB）理事会と主要中央銀行の金融政策決定会合が控えている。豪ドル相場も欧米中央銀行の決定を前に次第に値動きが細りそうだ。

この先の個別相場変動

■RBAが金利据え置き決定する
⇒今後は「データ次第」とタカ派的な姿勢を見せる
⇒市場はRBAの据え置きは織り込み済み
⇒材料出尽くしで豪ドルは買われる
⇒週後半に欧米中央銀行の金融政策会合を控える
⇒豪ドルの値動きも徐々に先細る

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

RBA理事会
米株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。6時に豪ドル/円のRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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