
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
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今週の振り返り
今週の豪ドル/円は100.96円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は87.66円前後で週初を迎えました。 米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測が高まる中で、米国をはじめ株価指数が上昇したことは資源国通貨である豪ドルやNZドルの追い風となりました。一方で、日銀の追加利上げ観測による円買いもあったため、週初は豪ドル/円、NZドル/円ともに方向感が出ませんでした。26日に発表された豪10月消費者物価指数が予想を上回ったこと、NZ準備銀行(RBNZ)が金融政策会合で25bp利下げを決定したものの、追加利下げを示唆しなかったことで、豪ドルとNZドルに強い買い圧力がかかり、27日には豪ドル/円は102.05円前後、NZドル/円は89.48円前後まで上値を伸ばしました(執筆時)。
RBAが利上げに転じる可能性!?
26日に発表された豪10月CPIは前年比+3.8%と、前月(+3.6%)から伸びが加速しました。CPIは6月の+1.9%を底に、4カ月連続で伸びが加速しています。また、コア指標にあたるCPIトリム平均も+3.3%と前月(+3.2%)から上昇し、基調的な物価圧力の強まりが示されました。
RBAは11月4日の金融政策会合で、
・「基調インフレ率の上昇の一部は一時的要因による」
・「追加利下げは行う可能性も、行わない可能性もある」
と中立的な姿勢を維持しました。
こうした判断を受け、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)では、来年半ばまでの追加利下げの織り込みはおよそ半々となっていました。
しかし、労働市場の逼迫が続く中でインフレが一段と加速したことで、市場では「RBAは来年利上げに転じる可能性もある」との見方が浮上しています。
豪ドルは資源国通貨として世界景気の影響を強く受けるものの、金融政策面だけをみれば、豪ドルは買われやすい状況にシフトしつつあるといえそうです。
なお、豪統計局(ABS)は今回から月次CPIの算出方法を変更し、「部分的な月次データ」から「完全な月次CPI」へと移行した。ただし、RBAはインフレ動向の把握にあたっては、引き続き四半期CPIを重視している。
豪ドル/円のテクニカル分析
豪ドル/円は一時、日足一目均衡表の転換線を下抜けましたが、同転換線がサポートとして機能しました。下値は引き続き同転換線や11月21日と25日の安値水準(100.30円台)が目先のサポートとなりそうです。その下の水準では18日安値(100.14円前後)が次の下値目途として意識されそうです。一方上値は20日高値(102.49円前後)が目先の目途となりそうです。この水準を上抜けた場合、2024年7月11日高値(109.37円前後)から2025年4月7日安値(86.04円前後)を結んだフィボナッチ・リトレイスメントの76.4%戻し(103.90円前後)が次のレジスタンスとして意識されそうです。
【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

予想レンジ:AUD/JPY:100.00-104.00、NZD/JPY:87.50-90.50
12/1週のイベント:
12/01 (月) 06:45 NZ 10月住宅建設許可件数
12/01 (月) 10:45 中国 11月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)
12/02 (火) 09:30 豪 7-9月期経常収支
12/02 (火) 09:30 豪 10月住宅建設許可件数
12/03 (水) 09:30 豪 7-9月期四半期国内総生産(GDP)
12/03 (水) 10:45 中国 11月RatingDogサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
12/04 (木) 09:30 豪 10月貿易収支
一言コメント:
約2か月半サボっていたストレッチを再開しました(まだ3日目)。今回は子供と一緒にやるようにして、長続きするようにしようと思います。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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