ドル円 好調な米指標受け157円台へ
今週初めのドル円は方向感が定まらない中、155円台後半でスタートしました。
先週発表された米CPI、PPI、小売売上高などの重要指標が強弱入り混じる結果となったことで、先週末から週明けにかけてドル円は方向感なく揉み合う展開となりました。
20日(月)夜には複数の米FRB高官による利下げに慎重な発言が報じられたことでドルを買う動きが強まりましたが、21日(火)に156.55円前後まで強含んだ後は失速し、155円台後半へと押し戻されました。
22日(水)は日通し円売りドル買いの動きが優勢となり、米FOMC議事要旨が公表され、複数のメンバーが追加利上げに前向きな姿勢を示したことが伝わると、ドル円は156円台後半へと上昇しました。
23日(木)午後は一時156円台後半で伸び悩んだものの、同日夜に発表された前週分新規失業保険申請件数や5月購買担当者景気指数(PMI)などの米指標が強い結果となったことで再びドル買いが強まり、ドル円は節目の157円を突破して上昇しました。
その後156円台後半へと押し戻され、24日(金)朝には再び157円台を回復するなど、不安定な動きとなりました。
今週のドル円は今月1日以来、約3週間ぶりに157円台に乗せる展開となりました。
米指標が好調な結果となったことで米FRBの利下げ観測が一段と後退し、ドルを買う動きが強まりました。
来週は米1-3月期四半期実質GDP(改定値)や米4月個人消費支出(PCE)などの重要イベントが予定されています。
ドル円の底堅さが意識される中、米FRBが重視するとされるPCEも強い結果となればドル円の続伸につながることが予想され、結果に注目が集まります。
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