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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪1月雇用統計はRBAの政策決定の決め手になるか?」ハロンズ FX 2024/2/10

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は96.53円前後、NZドル/円は90.01円前後で週初を迎えました。
豪州では6日に豪準備銀行(RBA)が理事会を開催。政策金利を市場予想通り4.35%で据え置きました。ただ、声明やその後のブロックRBA総裁の会見では追加利上げの可能性を残すなど、市場が想定していたほどハト派的ではありませんでした。そのため、RBAが金融政策を発表した直後、豪ドルは買いで反応しました。ただ、市場の第一の関心は「米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期がいつなのか?」であるため、影響は限定的となりました。
NZドルは、7日にニュージーランド(NZ)統計局が2023年10-12月期のNZ雇用統計を発表しました。結果は市場予想よりもに強く(雇用者数が上振れ、失業率は下振れ)、NZ準備銀行(RBNZ)が追加利上げに踏み切る可能性が高まりました。
また、8日には内田日銀副総裁の講演が行われ、一部で期待されていたタカ派的な内容ではなかったことで円が全面安となりました。その影響もあり豪ドル/円97.04円前後、NZドル/円は91.57円前後まで上昇し昨年高値(12/1 91.52円前後)を更新。2015年4月以来約9年振りの高値水準での推移となっています(執筆時)。

前回ネガティブサプライズの豪雇用統計 今回の注目は?

来週は15日に豪統計局が1月豪雇用統計を発表します。豪12月雇用統計は雇用者数変化が市場予想の1.5万人増加に反して6.51万人減少し、ネガティブサプライズとなりました。豪州の雇用状況は昨年7月を前後して一転しています(表1)。昨年7月までは、正規雇用者数の増加が目立っていましたが、7月以降は非常勤雇用者の増加が目立ちます。これは、「正規雇用で募集しなければ期待した人材が確保できなかった」から、「非常勤でもある程度満足のいく人材が確保できるようになった」へと変化しているためと考えられます。このため、豪州の労働市場は一時期のひっ迫が和らぎつつあると考えられています。
今回発表される豪1月雇用統計は前回同様に雇用者の内訳に注目したいと思います。過去2年間のデータを見る限り、正規雇用者数が2カ月連続で減少だったことはありません。また、総合の雇用者数がここまで大きかったこともありませんでした。そのため、ある程度の反発はあると考えています。仮に豪1月雇用統計が前月に続き弱い内容であったとすれば、豪州のインフレがさらに鈍化するとの期待が高まり、RBAの利下げ時期の前倒し観測が強まることになりそうです。
もっとも、RBAが重視しているのは消費者物価指数(CPI)の動向です。豪1月雇用統計がインフレ鈍化を示唆したとしても、実際のデータ(CPIの結果)を確認しなければ利下げに対して前向きな姿勢に転じることはないでしょう。そのため、豪1月雇用統計の結果に対する反応は一時的なものになると見ています。

【表1 豪雇用統計の推移】 

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は昨年12月後半から大雑把に見て95円台半ば~98円でのレンジ相場が続いています。また、2/1に日足一目均衡表の雲を一旦下抜けましたが買い意欲も強くその日のうちに雲の上を回復しました(長い下ヒゲ)。昨年12月上旬にも似たような動きがありましたが、その後、下値を更新することは出来ませんでした。そのため、まず目先の下値目途は一目均衡表の雲下限。そして2/1安値の95.50円前後となります。その水準を下抜けても95円台前半まで上昇してきている200日移動平均線(MA)があります。これらのポイントを下抜けるには相応の豪ドル売り(もしくは円買い)材料が必要になりそうです。上値は引き続き1/22高値の97.88円前後が目先の目途となりそうです。2024年に入ってから97円台後半の水準では幾度も上値を抑えられましたので、上抜けするにしても相応の材料が必要になりそうです。この水準を上抜けることが出来れば、98円台後半がその次の目途となりそうです。この水準は2022年(9/13 98.79円前後)、23年(11/15 98.58円前後)と2年連続で上値を抑えられているのでかなり意識されるでしょう。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表と200MA】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:95.00-98.50、NZD/JPY:89.50-92.50

2/12 週のイベント:

02/12 (月)~16(金) 中国 春節で休場
02/13 (火) 08:30 豪 2月ウエストパック消費者信頼感指数
02/13 (火) 09:30 豪 1月NAB企業景況感指数
02/15 (木) 09:30 豪 1月新規雇用者数
02/15 (木) 09:30 豪 1月失業率

一言コメント:

今週末の日曜(2/11、日本時間12日午前)はNFL(アメリカンフットボール)のスーパーボウルが開催されます。アメリカのフットボールリーグの年間の王者を決める試合です。すごく簡略した説明をすると日本のプロ野球でやる日本シリーズのようなもので、日本シリーズ(4試合先勝、最大7試合)とは違い1試合で年間王者を決めます。アメリカ国内では物凄く注目度が高く、それまで見つけられなかった指名手配者の自宅にスーパーボウルの招待券を送ると、当日ノコノコとやってきて「御用」になるといった都市伝説があるほどです。もちろん、この試合の視聴率は高いため、試合中に流れるTVコマーシャルは一枠(30秒)で数億円かかります。ハーフタイムショーも有名で今年は23年のグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞したR&Bシンガーのアッシャーが出演します。アメフトのルールは分からなくても、ハーフタイムショーからでも観てはいかがでしょうか。

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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