「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:下落基調は継続・・・200日移動平均線を上抜けて上昇の勢いが増すと一時145.00円付近まで上昇しました。ただ、同水準は意識されやすい節目であり11月高値から12月安値への下落幅の38.2%戻し水準付近のため上値抵抗となりました。結局は10日移動平均線にも上値を抑えられた状態となり143円台へ押し戻されています。10・20・80日線が下向きで弱気のパーフェクトオーダーが継続しているため、引き続き上値の重い相場展開が想定されます。
ドル/円 日足チャート
トレード方針:売り目線
②相場展開の予想・・・一時は、円安が強まりましたが結果として下落基調途中の調整反発という状況でした。145.00円付近が上値抵抗であると確認できたため、上値の重い展開を想定し戻り売りポイントを探っていきましょう。
③トレードタイミング・・・戻り売りポイントは、144.00円、144.50円付近と見ます。また、143.50円を下抜けると下落の勢いが強まりそうです。その場合は143円割れを試しに行く可能性もあります。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
https://www.gaitame.com/markets/order/
注目経済指標・イベント
④ポイント解説・・・昨日の日銀会合の決定を受けて早期マイナス金利解除観測が後退したことで円が売られやすい地合いとなっています。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ転換への思惑からドルの上値も重い状況です。そのため、本日のドル/円は方向感の出にくい相場展開となるでしょう。
12/20(水)
22:30 米7-9月期経常収支
23:00 レーンECB専務理事講演
24:00 米11月中古住宅販売件数
24:00☆米12月消費者信頼感指数
24:00 ユーロ圏12月消費者信頼感・速報値
24:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
27:00 米20年債入札
※☆は特に注目の材料
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経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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