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ドル/円、一時147円台も現在は反発上昇…今夜は「早期利下げ」けん制が出るか、米要人発言に注目(NY市場の見通し)2023/11/28

ドル/円、円高強まり一時147円台へ下落…今夜は米長期金利の動向を睨んだ展開

東京市場のドル/円は、一時148円を割り込む展開。前日のNY市場の流れを引き継いで軟調推移が続き、1週間ぶりのドル安・円高水準となる147.98円前後まで下落しました。しかし、その後はショートカバーが入ったと見られ欧州市場では148.83円前後まで持ち直しました。

ドル/円は今夜も、米長期金利の動向を睨んだ相場展開となりそうです。NY市場では複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演が予定されています。市場による早期利下げ転換への思惑に対してけん制するような発言が続けばドル/円の持ち直しにつながる可能性があります。また、前日は米5年債入札の結果を受けて米長期金利が低下しドル売りに傾きました。そのため本日の米7年債入札の結果にも注目が集まるでしょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、先週半ばから149.60円付近が上値抵抗となる中で、10日移動平均線に上値を抑えられると一時147.98円前後まで反落しました。その後に持ち直すと十字線となっています。3本の移動平均線が収縮していることもあり方向感が出にくい状況のようです。現状は148.00円-149.70円付近のレンジ推移となっているため、どちらかに終値でブレイクすれば新たな動きも出てきそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

11/28(火)
23:00 米9月FHFA住宅価格指数
23:00 米9月ケース・シラー住宅価格指数
24:00☆米11月消費者信頼感指数
24:00 米11月リッチモンド連銀製造業指数
24:00 グールズビー・シカゴ連銀総裁講演
24:00 ウォラーFRB理事講演
24:45 ボウマンFRB理事講演
25:00☆ラガルドECB総裁講演
26:00 ハスケル英MPC委員講演
27:00☆米7年債入札(390億ドル)
27:05 バーFRB副議長講演
27:30 レーンECB専務理事講演
29:30 バーFRB理事講演

11/29(水)
09:30☆豪10月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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