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ドル/円、147円台半ばへ持ち直す...円安けん制も円買いの動きは一時的(NY市場の見通し)

ドル/円、147円台半ばへ持ち直す...円安けん制も円買いの動きは一時的

東京市場のドル/円は、一時急落するも下値が堅い展開。鈴木財務相が「ファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」「過度な変動にはあらゆる選択肢を排除せず対応」などと円安をけん制したことで円買いが強まると146.50円台まで急落しました。しかしその後は147円台前半に値を戻すなど、円買いの動きは一時的でした。

欧州市場に入ると、米長期金利が持ち直したことからドルに買い戻しが入ると147.46円前後まで上伸し本日高値を更新しました。

今夜についてはドル/円に直接影響しそうな☆マークの重要イベントは予定されていません。週末を控えて上値試しの動きになりにくいと見られ、仮に上伸する動きを見せても年初来高値(147.87円前後)近辺では伸び悩みそうです。一方で下値については底堅さを維持しており146円台後半では押し目買いに支えられそうです。これらを踏まえると、今夜のドル/円は方向感を欠く相場展開となる公算が大きいでしょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きを維持する中、足元では10日線が下値支持として意識されています。RSIは横ばいとなっていますが底堅い推移となっています。なお、147.80円台では上ヒゲが目立っており本日も上値が重い可能性があります。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

9/8(金)
21:30☆カナダ8月新規雇用者数
21:30☆カナダ8月失業率
21:30 カナダ4-6月期設備稼働率
22:00 バーFRB副議長講演
23:00 米7月卸売売上高
28:00 米7月消費者信用残高

9/9(土)
10:30☆中国8月消費者物価指数
10:30 中国8月生産者物価指数
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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