FX/為替「注目のFX週間イベント 来週の為替はどう動く？」 FX週間イベント 9/11～9/17

【週間イベント】

4地域の今後１週間のスケジュールをお届けします。

執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所　調査部長　神田卓也

目次

▼北米（米国・カナダ）
メインイベントは米8月CPI

▼欧州（ユーロ圏・英国）
ECB政策金利　据え置き or 25bp利上げ

▼アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
人民元の動向に注目

▼新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
世界的な株価動向に左右されるか

北米（米国・カナダ）

重要イベント

9/13☆米8月消費者物価指数
9/14☆米8月小売売上高
9/14◎米8月生産者物価指数
9/14☆米新規失業保険申請件数
9/15◎米9月ニューヨーク連銀製造業景気指数
9/15☆米8月鉱工業生産
9/15◎米9月ミシガン大消費者態度指数・速報値
☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

13日に発表される米8月消費者物価指数（CPI）が最大の注目イベントで、ドルの動きのカギを握ることになりそうです。市場予想では先月から総合CPIの伸びが加速すると見られている一方、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは鈍化する見込みとなっています。

北米のイベント

欧州（ユーロ圏・英国）

重要イベント

9/11◎欧州委員会経済見通し
9/12☆英8月雇用統計
9/12☆独9月ZEW景況感調査
9/12◎ユーロ圏9月ZEW景況感調査
9/13◎英7月GDP
9/13◎英7月鉱工業生産
9/13◎ユーロ圏7月鉱工業生産
9/14☆ECB政策金利
9/14☆ラガルドECB総裁記者会見
9/15◎ユーロ圏財務相会合
9/15◎EU財務相理事会

☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

欧州中銀（ECB）が14日に発表する政策金利について、市場の見方は据え置きと25bp（0.25％ポイント）利上げで分かれています。ユーロ圏の景況感が冴えないだけに、仮にECBが利上げを見送ればユーロが大きく下落する可能性もあるでしょう。

欧州のイベント

アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）

重要イベント

9/14☆豪8月雇用統計
9/15☆中国8月小売売上高
9/15☆中国8月鉱工業生産

☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

中国の景気減速を巡る懸念が広がる中、15日に同国の8月小売売上高と鉱工業生産が発表されます。人民元の下落がドルを他の通貨に対しても押し上げている面が強いことから、これらの指標を受けた人民元の動きに注目です。

アジア・オセアニアのイベント

新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）

重要イベント

9/11◎トルコ7月鉱工業生産
9/11◎メキシコ7月鉱工業生産

☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

トルコやメキシコ、南アフリカでは通貨の動きに大きく影響が出そうなイベントは予定されていません。世界的な株価の動きに反映される市場センチメントが新興国通貨の値動きを左右することになりそうです。

新興国のイベント

 

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長　上席研究員
神田 卓也（かんだ・たくや）
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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