豪ドル/円今日の見通し「注目の豪雇用統計！RBAの利上げ停止を示唆する結果になるか？」2023/8/17

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

本日10:30 豪7月雇用統計発表！
・7月20日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が市場予想（1.50万人増）を大きく上回る3.26万人の増加だった。失業率は3.5％、労働参加率は66.8%となった。

・NY原油先物市場は続落。中国の景気悪化による原油需要減退懸念が引き続き材料視されたほか、米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨にて追加利上げの可能性が示唆されたことが売り要因となった。終値は前営業日比-1.61ドルの1バレル＝79.38ドル（8月16日）。

・8月1日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期（+7.0%）から鈍化した。同時に発表された豪6月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+5.4%（前月+5.5%）だった。

今日のメインシナリオは

注目の豪雇用統計！RBAの利上げ停止を示唆する結果になるか？

8月15日に公表されたRBA議事要旨（8月1日開催分）では、「キャッシュレート（政策金利）を現在の水準で維持したまま、インフレを目標に戻す信頼できる道筋を確認した」との見解のほか、「労働市場が転換点にあることを示す兆候がいくつか見られた」などが示された。
本日発表される豪7月雇用統計において、RBAの見解を裏付ける内容が確認できれば、市場はRBAの追加利上げの可能性がほぼなくなったとの見方を強めることになりそうだ。
昨日のFOMC議事要旨にて、米連邦準備制度理事会（FRB）が追加利上げを実施する可能性が浮上した。その中でRBAの利上げの可能性が低下すれば、豪ドルは対米ドルで売り圧力がさらに強まりそうだ。他方で対円では、日銀による粘り強い金融緩和策の影響から円売り圧力がかかりやすい状況となっているため、豪ドル/円の下値は限定的となりそうだ。ただし、当局による円安けん制発言には引き続き注意が必要となる。

この先の個別相場変動

■豪7月雇用統計の内容が弱かった
⇒RBAの利上げ打ち止め観測が高まる
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

豪7月雇用統計
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。7時に豪ドル/円の移動平均で売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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