午前の為替予想は… 前回介入ラインを超えて上昇 口先介入を警戒しつつ米金利睨みで推移
作成日時 :2023年8月17日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
145.500-147.100円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は9カ月ぶりの146円台へ続伸。アジア株安などを受けて145.31円前後へ小緩む場面もあったが、NY市場では米長期金利の上昇を背景に昨年11月10日以来の高値となる146.41円前後まで上伸した。
なお、米10年債利回りは連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が追加利上げの可能性に言及したことを受けて昨年10月以来10カ月ぶりに4.28%付近まで上昇。日米金利差の拡大が意識されてドル買い・円売りが活発化した。
ドル/円は、財務省・日銀が円買い介入を実施した昨年9月22日の高値(145.91円前後)を上回っており、本日は本邦財務省筋による円安けん制が入ることが予想される。今週15日には鈴木財務相らが「行き過ぎた動きには適切な行動を取る」などと述べたが円安抑制の効果はほとんどなかった。口先介入のトーンがさらに強まるか注目したい。
また、米長期金利の動向にも引き続き注目だ。足元の金利上昇とドル高の理由のひとつには、米経済が予想以上に強いことが挙げられる。アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPナウ」によると、昨日時点で7-9期の米国内総生産(GDP)成長率の見通しは年率5.8%と極めて高い水準にある。本日のドル/円がどこまで上値を伸ばせるかは、本邦当局者による円安けん制のトーンと米長期金利の動向がカギとなりそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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