オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は反発。サウジアラビアのエネルギー相の「石油輸出国機構(OPEC)プラスは原油相場を支えるために必要であれば何でもする」との発言を受けて、追加減産への警戒から買われた。終値は前営業日比+2.00ドルの1バレル=71.79ドル(7月5日)。
・7月4日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・6月28日に発表された豪5月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%となり、前月の+6.8%からインフレは鈍化。4月26日に発表された豪1-3月期CPIは前年比+7.0%となり、前四半期(+7.8%)から鈍化した。
・豪5月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(1.75万人増)を大きく上回る7.59万人の増加だった。失業率は3.6%へ低下、労働参加率は過去最高となる66.9%となった(6月15日)。
今日のメインシナリオは
世界的な景気悪化で豪州の貿易黒字は縮小?
本日は豪5月貿易収支が発表される。4月の豪州の貿易収支は市場予想を大きく下回る結果となっていた。これは豪州と交易関係が強い中国の景気が低迷していることなどが要因と見られている。その後、中国の景気は浮上の兆しを見せていない。そのため、市場予想では本日発表の5月分は109.00億豪ドルの貿易黒字で前月(111.58億豪ドル)から更に黒字額が減少している。予想を下回るようであれば、豪ドルには売り圧力がかかりそうだ。
仮に貿易黒字額が100億豪ドルを大きく下回った場合、中国のみならず世界的に景気が鈍化しているとの懸念から、一時的にリスクオフの円買いが強まる可能性もありそうだ。
この先の個別相場変動
■豪州の貿易黒字が大幅に減少する
⇒世界的に外需が低迷していると連想する
⇒世界的に株価が下落
⇒豪ドルは売られる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
豪5月貿易収支
中国と米国の株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに曇り空に太陽が覗く。4時に豪ドル/米ドルのRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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