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ドル円135円を挟んで揉み合い続く 本日米CPI発表

 

ドル円135円を挟んで揉み合い続く

9日のドル円は重要イベント前の様子見ムードが継続し、135円を挟んで大きな方向感なく推移しました。

9日朝、米長期金利の上昇を背景にドル買いが進み、ドル円は前日の高値を上抜けて135.32円前後まで強含みました。

その後、日銀の植田総裁が衆議院の財務金融委員会で「持続的・安定的な物価2%の達成見通しに至れば、現在の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を止め、その後バランスシートの縮小に取りかかりたい」と発言したことが伝わりました。これを受けてドルを売って円を買う動きが出て、ドル円は15時半過ぎに一時134.72円前後まで弱含みました。

夜にかけて米長期金利の上昇とともに再びドル買いが強まり、米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「年内に利下げする理由は見当たらない」と発言したこともドル買い材料となって、本日朝にかけて135円台前半へと持ち直しました。

ドル円変動に警戒 本日米CPI発表

9日、ドル円は前日に続き135円を挟んで揉み合う展開となりました。植田日銀総裁やウィリアムズNY連銀総裁の発言に反応する場面もありましたが、本日に米4月消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、大きな方向感にはつながりませんでした。

先週開かれた米FOMCの声明文から「追加の引き締めは適切」との文言が削除されたことで市場では年内の利下げ観測が強まりましたが、その後米4月雇用統計が予想以上に強い結果となったことで利上げが続くとの見方も出てきています。パウエルFRB議長は今後の利上げについてデータ次第と強調しており、米経済指標への注目が高まっています。

こうした状況の中、本日はインフレ指標として重視される米4月消費者物価指数(CPI)が発表されます。雇用統計に続いてCPIも強い結果となった場合、次回6月のFOMCで0.25%の利上げが行われるとの観測が強まってドル円の上昇につながる可能性があり、発表後の変動に警戒が必要です。

 



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