20時の為替相場・・・ドル/円、FOMC後の買い戻し強まる。この後、BOE政策金利発表
2023年3月23日、20時の外国為替相場
ドル/円は、東京時間に一時130.42円前後まで下落しましたが、その後は買い戻しが強まり131.43円前後まで上昇しました。
ユーロ/円は、一時143.08円前後まで上昇しましたが調整売り入り142.62円前後まで下落しました。ただ底堅さがあり再び上昇に転じ142.95円前後まで上昇しています。
ポンド/円は、21時の英中銀(BOE)政策金利発表を控え161円台で方向感のない値動きとなっています。
今夜のイベント
3/23(木)
21:00BOE政策金利
21:00MPC議事要旨
21:30米10-12月期経常収支
21:30米新規失業保険申請件数
23:00米2月新築住宅販売件数
24:00ユーロ圏3月消費者信頼感指数・速報値
24:00マン英MPC委員講演
24:30センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
25:00レーンECB専務理事講演
-----EU首脳会議(~24日)
3/24(金)
08:30日本2月消費者物価指数
ドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の大幅下落から現在は買い戻しが優勢となっています。引き続き上昇するのか、反落するのかに注目です。また今夜は米新規失業保険申請件数に注目が集まります。市場予想は19.7万件と前回(19.2万件)からやや増加すると見られています。
なお、21時のBOE政策金利にも注目です。昨日、英2月消費者物価指数が予想に反し前回よりインフレの伸びが加速したことから25bp(0.25%ポイント)利上げ予想となっています。
新規失業保険申請件数とは?FXにどう影響するか解説
新規失業保険申請件数は、アメリカ全土で1週間に新しく失業保険給付を申請した数を示す経済指標であり、雇用統計の先行指標として市場の注目を集めています。
この指標が前回の発表や予想よりも増えると、雇用情勢が悪化して失業者が増加していると予想され、株価や為替市場に影響を与えることがあります。また、新型コロナウイルスの感染拡大によって失業保険申請件数が増加した場合、株価や為替市場にも影響を与えることがあるとされています。
具体的には、新規失業保険申請件数が予想よりも増えた場合、ドル売りが優勢となり、ドル安・円高で推移する傾向が見られます。また、この指標が予想よりも低い場合は、ドル買いが優勢となり、ドル高・円安で推移することがあるとされています。
結論として、新規失業保険申請件数は、アメリカの雇用情勢の動向を示す重要な指標であり、為替市場にも影響を与えることがあるため、注目すべき指標の一つであると言えます。
FXチャート
動画解説:ドル/円1分予想「買い戻しが強まる 131.60円がポイント?」
ドル/円1分予想 抜粋
ドル円はFOMC後の大幅下落を受けて、買い戻しが優勢となり、131円を上抜けたことで上昇しやすい形状となっています。特に131円60銭付近まで上昇した場合、反落するか、さらに上昇するかに注目。今夜は米新規失業保険申請件数などのイベントが予定されているため、値動きに注意です。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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