豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は続落。予想を上回る米経済指標の結果を受けて、米国での需要増期待が高まったことで一時上昇した。しかしドルが大きく買われたことで、ドルで取引される原油に割高感が出て売りに押された。終値は前日比-2.49ドルの1バレル=73.39ドル(2月3日)。
・豪10-12月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.8%と予想(+7.6%)や前期(+7.3%)から上振れ。12月月次CPIは前年比+8.4%で、前月(+7.3%)からインフレは加速(1月25日)。
・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想(2.5万人増)を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった(1月19日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。
今日のメインシナリオ
豪州に主要経済指標なし、日銀総裁人事を巡る思惑に振り回される?
金曜日(2月3日)は、市場予想を大幅に上回る米雇用統計やISM非製造業景況指数の結果を受けて、全般的に米ドルの買いが強まった。市場は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に対する見通しをタカ派的に修正しているようだ。今後は米国の経済指標の結果を受けて、一喜一憂することになりそうだ。
本日は朝方から日銀総裁を巡る観測記事により円相場が大きく動いている。日銀の次期正副総裁は2月10日を目途に国会提示と報道されていた。そのため、正副総裁を巡る報道や政府の要人発言に市場が振り回されることが続きそうだ。
豪州、中国、そして米国にて主要経済指標の発表が予定されていない本日は、円の動きに注意したい。
個別の想定シナリオ
■日銀総裁人事に関する報道や発言が出る
⇒対円通貨は都度反応する
⇒憶測報道なので、決定事項ではない
⇒豪ドルは方向感が見出しにくい
チャート分析
今後の注目材料
日銀人事を巡る思惑
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは晴れ。2月4日の1時に豪ドル/円の移動平均で買い、ボリンジャーバンドとRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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