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FX「インフレ低下続くも、米雇用改善。パウエル議長会見、一般教書、日銀人事」

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総括

FX「インフレ低下続くも、米雇用改善。パウエル議長会見、一般教書、日銀人事」

ドル円=129-134、ユーロ円=139-144、ユーロドル=1.05-1.10

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨7位(8位)、株価15位(13位)、日銀人事に注目。中期的には貿易収支次第だが、資源安がまだ輸入減少に繋がらず」
 円は先週8位から7位へ上昇。ドル円は米雇用者の急増で129円台から131円台と上昇で円安なるも、ポンドやNZがさらに弱く、ドル円での円安にかかわらず順位を上げた。日経平均は昨年の9.37%安から今年は5.42%高となっているが世界全体では15位と下位グループであり、なかなか政策の「資産所得倍増」には繋がらない。

 行き過ぎた低金利は、消費者の懐を冷やしてしまう。4%の米国は18年で元本倍増だが、0.1%の日本は720年かかる(72の法則)。やはり超緩和といっても「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、1%あたりが緩和の適切な下限ではないか。私なりの正論を言っても仕方がない。次期日銀総裁がどう政策変更をしてくるかどうかだ。2月10日あたりに日銀人事が国会に提示される。与党が過半数を占めているので提示人事で決定となる。市場の一時的反応としては現副総裁の雨宮氏が選ばれれば円安につながり、中曽前副総裁なら円高との見立てが多い。山口氏などサプライズ人事となれば、超金融緩和政策の早期終了期待が一気に高まり、大幅な円高や世界的な債券利回りの上昇につながる可能性があるようだ。

 一気に円高とならないのは、まだ貿易赤字が続いているからだろう。資源価格が急落しているが、まだ日本の輸入減少には繋がらず、時間がかかるようだ。実際、赤字縮小、さらに黒字化になれば、一気に雰囲気がかわるだろうが、まだ先のことのようだ。短期的には2月半ばあたりから、外債の利払い、リパトリの円買いも散発する。昨年の11月以来上抜けなかった20日線を上抜けた。ボリバン2σ上限は132円半ば、3σ上限や雲の下限は133.72あたり。バケ線には立ち向かえで輸出が動意するかも見どころだ。さて、日本政府は中国を念頭に、「先端半導体技術の軍事転用を阻止するための輸出規制を実施する」方針を固めたとの報道があった。もちろん景気にはマイナス要因だ。

*米ドル「通貨7位(10位)、株価(NYダウ)17位(16位)、雇用統計改善後のパウエル議長会見とバイデン大統領一般教書演説に注目、インフレは改善」
 昨年11月から弱かったドルが、1月米雇用統計で雇用者数が予想大きく上回る51.7万人増、失業率53年ぶり低水準となったことで、ドルは先週の10位から6位へ上伸した。例年1月の雇用統計は改善しがちだが、51.7万人の雇用増は、最近は米IT大手の大量解雇の報道が続いていただけにサプライズとなった。ただ物価・賃金は落ち着いているので、FOMCが急に金融政策を変更することはないだろう。原油や天然ガスも既にロシアのウクライナ侵攻当時の水準を下回っている。米雇用統計発表後の、フェッドウオッチの3月FOMC見通しは0.25%利上げが94.5%(雇用統計前は82.7%) となっている。

 2月7日のパウエル議長の会見(日本時間8日午前2時40分)で1月雇用統計をどう評価するかも注目したい。またバイデン大統領の一般教書演説も2月7日に行われる。2024年の大統領選をにらみ、約53年ぶりの低水準を記録した1月の失業率や、鈍化傾向にあるインフレなど経済分野の実績をアピールする。
 またブリンケン長官の訪中延期となった中国の気球飛行とその撃墜や半導体技術の対中輸出規制強化での対中関係にも注意したい。

*ユーロ「通貨5位(7位)、株価3位(7位)DAX)、順調に推移。ECBまだタカ派。リセッションは回避」
 先週末は、米雇用統計の大幅改善でユーロはやや下げたが年初来で通貨5位、株価(DAX)3位と順調ではないか。景気指標の改善で2023年に景気後退が回避される見通しが強まったことが大きい。22年4Q・GDP成長率は前年比1.9%と予想を上回った。1月の製造業・サービス業PMIや消費者信頼感指数は前月比と予想を上回った。ただインフレは10.6%のピークは下回ったものの8.5%と高水準にあることでECBはタカ派姿勢を崩さない。それはユーロを支えることとなっている。ラガルド総裁はユーロ圏に関しては、ディスインフレのプロセスがすでに始まっているとは断言できないと強調。「基調的なインフレ要因は依然として強く、強固で、揺らいでいない。われわれは取り組む必要がある」と語った。3月の0.5%利上げをほぼ約束し、その後も利上げを続ける方針を示した。

 ただユーロが小刻みに良い材料を積み上げても先週の米雇用統計の爆発的改善があると、ユーロ高も吹き飛んでしまう場面もある。今の所、ドルよりワンランク強い5位にいる。

*ポンド「通貨9位(4位)、株価12位(15位)、リセッション?、IMFは成長見通しをマイナス0.6%へ引き下げ」
先週ポンドは下落した。本誌ではポンドに弱気な見通しを示していたが、実現してきた。先ずはIMFが英国の経済成長予測を引き下げた。他のG7各国は上方修正されたが英国は2023年の見通しをマイナス0.6%と前回の0.3%成長から下方修正された。IMFはトラス前首相の「ミニ予算」をめぐる混乱の後、投資家の信頼を回復しようとしたハント首相が昨年末に発表した増税など、英国はさまざまな要因の影響を受けるだろうと述べた。さらに、IMFは、ロシアとウクライナの紛争後のガス価格の急騰によって英国が特に大きな打撃を受けたと述べた。英国は発電の多くをガスに依存しており、労働力不足に直面しており、それが生産を妨げている。これらすべての要因が組み合わさると、2023 年の英国の経済活動は大幅に縮小するとした。

 さて英中銀は政策金利を0.5%引き上げ4.0%とした。10会合連続の利上げで2008年以来の高水準となった。世界的にインフレは高止まりしているものの、英国を含め多くの先進国でピークに達した可能性があると指摘した。
 2021年12月からの一連の利上げが経済に一段と影響を及ぼしていると見られると指摘。これによりインフレ率は年末までに4%程度に下がるとし、23年のインフレ率予想を従来の5%前後から引き下げた。
英経済については、なおリセッションに向かっているが、エネルギー価格の下落や市場金利予想の低下で昨年11月の想定より「かなり浅く」なる可能性があると指摘。

*豪ドル「通貨3位(3位)、株価9位(9位)、国内景気悪化でも物価上昇で0.25%利上げか。中国景気頼み」
 1月23日週は一時、年初来で通貨最強となったが、先週は3位へ後退した。海外要因良し、国内要因弱しといったところ。ただインフレは高止まりだ。対中石炭貿易取引再開とその後、ゼロコロナ政策を緩和した中国の製造業・非製造業PMIの改善で、中国を最大貿易相手国とする豪の豪ドルに買いが集まったが、如何せん国内要因が弱い。1月の住宅価格は前月比1.0%下落した。下落は9カ月連続。12月の小売売上高は前月比3.9%減の345億豪ドルとなり、20年8月以来の大幅減となった。12月の企業景況感指数は、8ポイント低下してプラス12。3カ月連続で低下。12月の雇用統計は、就業者数が減少していた。しかしながら、4Q消費者物価は前年比7.8%上昇と、伸びは前期の7.3%から加速し、33年ぶりの大きさとなった。旅行や電力の価格が大きく上昇した。

 景気悪化、インフレ上昇と苦しい中での政策金利決定となる。2月7日の会合では0.25%の追加利上げを実施するとの見方が強まっている。

*NZドル「通貨10位(5位)、株価11位(14位)、金利上昇が打撃、2月利上げ減速か」
 年初来の順位を5位から10位へ落とした。22年4Qの失業率は過去最低をわずかに上回った。失業率は3.4%に上昇。予想は3.3%。一方賃金の伸びは過去30年間で最も高い水準に達した。労働市場の逼迫が続いていることが示された。

 ただ金利の上昇が家計支出に打撃を与えるため、NZ経済は今年不況に向かうだろうと予想されている。金融政策の引き締めが今後18か月で完全に効果を発揮し、2024年末までにインフレ率が前年比1%-3%の目標に戻るとされている。固定住宅ローンが満期を迎え、家計がより高い金利水準に取り組むための苦境に陥る。22年4Q消費者物価上昇率は約30年ぶり高水準付近(7.2%)にとどまったものの、中銀の予想(7.5%)を下回り、今後数カ月の利上げ幅が予想よりも小幅になるとの見方が強まった。全体的なインフレ圧力が中銀の懸念ほど深刻でない。2月の利上げ幅が0.75%ではなく0.5%にとどまる予想が強い。

 貿易収支は赤字が続く。12月は4.75億NZドルの赤字、輸出入とも前月を下回った。7か月連続の赤字だ。また経済の中心地オークランドで非常事態宣言を出すこととなった大洪水も経済活動を阻害するだろう。

テクニカル分析

*ドル円「日足、ボリバン中位上抜く。年足陽転」
日足、ボリバン中位上抜く。5日線は上向き、下向きの20日線を上抜く。2月2日-3日の上昇ラインがサポート。1月6日-2月3日の下降ラインが上値抵抗。
週足、雲の上に出る。ボリバン2σ下限からは反発。5週平均線上向く。1月16日週-30日週の上昇ラインがサポート。1月2日週-30日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、3か月連続陰線。2月は陽転。5か月移動平均線は下向く。22年8月-11月の上昇ラインを下抜く。22年3月-23年1月の上昇ラインがサポート。10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
年足、23年は陰線スタートだったが、先週末の米雇用統計で僅かだが陽転。2022年は大陽線に終わるも、長い上ヒゲを残し売り圧力を残した。21年-22年、12年-21年の上昇ラインがサポート。

*ユーロドル「ボリバン3σ上限近くから」
日足、ボリバン3σ上限近くから中位割れへ下落。1月6日-2月3日の上昇ラインがサポート。2月2日-3日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、20日線上向き。
週足、先週はボリバン2σ上限近くから反落で上ヒゲ長い。1月9日週-30日週の上昇ラインがサポート。22年2月21日週-23年1月30日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
月足、4か月連続陽線。2月は陰線スタート。ボリバン中位上抜けきれず。21年1月-6月の下降ラインが上値抵抗。22年12月-23年1月の上昇ラインがサポート。
年足、20年‐21年の上昇ラインを下抜く。2022年は2年連続陰線もボリバン2σ下限到達し反発。下ヒゲが長く反発力あり。02年-22年の上昇ラインがサポート。21年‐22年の下降ラインが上値抵抗だが迫っている。

*ユーロ円「続、ボリバン2σ下限から反発も雲が抵抗し一服」
日足、ボリバン2σ下限まで下落し反発も雲が抵抗し一服。1月19日-2月3日の上昇ラインがサポート。1月11日-2月3日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、ボリバン2σ下限から反発。1月16日週-30日週の上昇ラインがサポート。12月19日週-1月30日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き。20週線下向き。
月足、2か月連続陰線。1月は陽転。2月も陽線スタート。ボリバン中位を割らず小康。22年10月-12月の下降ラインが上値抵抗。22年8月-23年1月の上昇ラインがサポート。
年足、3年連続陽線。今年も陽線だが昨年の高値には遠く、昨年の上ヒゲが効く。20年-22年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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