ポンド/円 今日の見通し 「本日は英雇用統計!英労働市場が軟化していると…?」トレード戦略 2023/1/17

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

本日 16:00 英12月雇用統計発表!
英8-10月失業率(ILO方式)は3.7%と前回(3.6%)から悪化。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+6.1%と堅調な伸びを継続していた(12月13日)。

・英7-9月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比-0.3%と速報値(-0.2%)が下方修正された。1月13日に発表された英11月月次GDPは前月比+0.1%(予想:-0.2%)となり4カ月ぶりのプラス成長となった(1月13日)。

・英12月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、確報値)はそれぞれ、45.3、49.9となり、製造業は速報値(44.7)から上方修正されたものの前月(46.5)から低下、サービス業は前月(48.8)から改善となったが、速報値(50.0)からは下方修正され、好不況の境目と言われる50.0に届かなかった(1月5日)。

・12月15日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.5%の利上げを実施し、政策金利を3.50%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中6人が0.50%の利上げ支持、2名は据え置き、1名は0.75%利上げを支持した。次回会合は2月2日。

・英11月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.7%(予想+10.9%)と約41年振りの高水準だった10月の+11.1%からインフレは鈍化した(12月14日)。12月CPIは1月18日発表。

今日のメインシナリオ

本日は英雇用統計!英労働市場が軟化していると…?

本日は英12月雇用統計の発表が予定されている。英国は他の主要国同様に前月分の失業率を発表するほかに、国際労働機関(ILO)基準となる3カ月平均の失業率も発表している。市場予想は、失業率と雇用者数増減は前月からほぼ変わらず、平均賃金では小幅の増加を予想している。英国では高インフレ、高金利の影響から景気減速懸念が根強い。その中で、MPCは「失業率の悪化がインフレ圧力を低下させる可能性がある」と示唆している。このため、本日発表される英12月失業率の結果次第では、市場がBOEへの利下げ期待を強めてポンド売りに繋がりそうだ。

本日と明日に日銀金融政策決定会合が開催される(政策決定、発表は明日)。日銀は12月にイールドカーブコントロール(YCC)の許容変動幅を拡大した。先週に、日銀が今回の金融政策決定会合で更なる政策修正の可能性を示唆する報道が出て以降、円高が急速に進んだ。明日に政策発表を控えて、期待や憶測で円相場が大きく動く可能性がある。その場合は、円中心の動きとなるため、英国の経済指標結果への反応は薄くなりそうだ。

個別の想定シナリオ

■英12月失業率が前月より悪化
⇒英国の経済がリセッションへ陥る懸念が強まる
⇒BOEへの利下げ期待が高まる
⇒ポンドは売られる

チャート分析

注目材料

16:00 英12月雇用統計
日銀金融政策決定会合への思惑

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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