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今日の豪ドル/円見通し「中国のゼロ・コロナ政策堅持により、豪ドル/円は反落?」2022/11/7

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中!

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

ここまでの相場

・WTI原油価格は大幅反発。中国が「ゼロ・コロナ政策」の解除を検討との報道を受けて、同国の原油需要増への期待から原油価格は上昇した。一時1バレル=92ドル台まで上昇(11月4日)。

・11月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を2.85%とした。

・10月26日に豪統計局は7-9月期四半期消費者物価指数(CPI)と9月の月次CPIを発表。7-9月期CPIは前年比+7.3%(予想:+7.0%)、9月CPIも+7.3%(予想:+7.1%)とそれぞれ上振れとなった。7-9月期CPIのトリム平均は+6.1%となり、同項目の公表が開始された2003年以降で最大の伸びとなった。

・9月分の豪雇用者数は900人増と予想の2.5万人増を大きく下回る。失業率は3.5%、労働参加率は66.6%と前月から横ばいとなった(10月20日)。

・2022年4‐6月期の賃金指数(前年比)は+2.6%と市場予想(+2.7%)を下回る。前期比は+0.7%(前回:+0.7%)と、賃金は堅調さを維持している(8月17日)。次回は11月16日発表予定。

今日のメインシナリオ

中国のゼロ・コロナ政策堅持により、豪ドル/円は反落?

金曜日(11月4日)は「中国がゼロ・コロナ政策の緩和を検討する」との報道を受けて、中国と交易関係の強い豪ドルが買われた。また、米国の10月雇用統計がまちまちな結果だったこと、米国の利上げペースの減速観測につながる米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言が相次いだことから、NYダウ平均を中心に株価が上昇した。 これらは、豪ドルが買われる一因となった。

しかし、週末に中国は「ゼロ・コロナ政策」を揺るがないものと堅持を発表。豪ドル/円は大きく窓を開けて(先週末終値と今週の始まり値が乖離している状態)取引が開始されている。先週後半に同政策の緩和期待による中国株の上昇を支えに豪ドルは買われていたため、特に本日の東京時間は中国株の失望売りを受けた豪ドルの下落を警戒しておきたい。

個別の想定シナリオ

■中国がゼロ・コロナ政策の堅持を発表
⇒中国株を中心に株価が反落
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは下落

チャート分析

今後の注目材料

中国株を中心とした株価動向
29:40 FRB高官発言

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに曇り空に雨がぱらつく。8時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのストキャスティクスで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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