シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート小幅に減少
▼IMMポジション ポンド/ドル
ポンドネットショート大幅に減少
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート大幅減少】
8月9日時点で円のポジションは、ドルに対して2.5万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に取り崩されたことから、ネットショートは前週から1.8万枚減少。
期間中のドル/円相場は、米雇用統計の結果が良好だったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制に向けて積極的な利上げを続けるとの観測が浮上したことから135円台を回復。
そのような中でも投機筋は円の買戻しを進めており、ドル高・円安の流れはピークを越えたとの見方が広がりつつあるようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットショート小幅に減少】
8月9日時点でユーロのポジションは、ドルに対して3.5万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングの積み増しがやや多かったことで、ネットショートは前週から0.4万枚減少。
期間中のユーロ/ドル相場は、1.020ドルを挟んでもみ合う展開となった。
そうした方向感のない動きの中ではあったが、投機筋はドルの先高観をやや弱めたようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットショート大幅に減少】
8月9日時点でポンドのポジションは、ドルに対して3.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが積み増され、ショートが取り崩されたことから、ネットショートは前週から2.2万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場は、良好な米7月雇用統計を受けて一時7月26日以来の水準である1.2004ドル前後まで下落した。
ただ、投機筋の間ではドルの先高観が薄れたと見られ、ポンドには下値拾いの買いが入ったようだ。
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IMMポジション
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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