
翌日のイベントをダイジェスト形式で手短にお伝えします。
※経済指標は、発表者の都合により日時が急きょ変更になる可能性もあります。
※市場コンセンサスは、時間経過とともに変わることがあります。
更新日時:2025年9月16日 19時00分
【9/17(水)】:米FOMC、英CPI、カナダ銀行政策金利ほか
・15:00英国 8月CPI(前月比)
【前回】0.1% 【市場予想】0.3%
ポイント:
7月の英国消費者物価指数(CPI)は前年比で3.8%と、2024年1月以来の高水準となり、英国の利下げペースの鈍化が意識されました。航空運賃、輸送価格、電気料金、ホテル料金、食品など幅広い分野で価格上昇が見られました。季節的な要因で上昇した分野の価格に一巡感が出ても不思議ではありませんが、引き続きインフレが高止まりするとみられています。イングランド銀行の政策金利発表を翌日に控え、政策判断への思惑を高める可能性もあります。
FX視点:
・インフレ加速なら、英国の利下げ観測の後退からポンド高を後押ししそうです。
・インフレが予想以上に落ち着いていることが示されれば、ポンドの重荷になるでしょう。
・22:45カナダカナダ銀行翌日物貸出金利
【前回】2.75% 【市場予想】2.50%
ポイント:
7月会合では、政策金利である翌日物貸出金利を据え置きました。3月に3.00%から2.75%へ引き下げて以降、3会合連続で据え置きとなっています。
カナダ銀行は、政策金利を据え置くとともに、今後も慎重な金融政策運営を継続する方針を打ち出したものの、雇用情勢の悪化など経済の減速を受けて、0.25%の利下げに踏み切るとみられています。
1回の利下げだけでは判断はできませんが、次回以降の利下げに対して前向きな見方を示すのかどうかが注目されます。ただ、一部では据え置き予想もあるため、前回同様に利下げに対して慎重な見方もあります。
FX視点:
・据え置き、ないし次回利下げに対して慎重な見方が示されれば、カナダドルが買い戻される可能性があります。
・次回の利下げに対して前向きなトーンが出てくれば、追加利下げを見越したカナダドル売りが強まるとみられます。
・27:00アメリカ FOMC政策金利
【前回】4.25-4.50% 【市場予想】4.00-4.25%
ポイント:
7月のFOMCでは政策金利を据え置き、インフレと雇用の両方向のリスクを慎重に見極める姿勢が示されました。ただ、8月にはパウエル議長が「雇用の下振れリスクは高まっている」との判断を示し、利下げ再開に道を開いた形です。
今回は利下げ幅よりも、米金融当局が新たに公表する経済・金利見通しを確認し、FRBの緩和姿勢や利下げの道筋を見極めることになりそうです。
エコノミストは今年2回、来年も2回の利下げを見込んでいますが、OIS市場では今年約3回、来年も2〜3回の利下げを織り込んでおり、市場の方がハト派寄りとなっています。
FX視点:
・マーケットの見方よりも金利見通しの水準が上回れば、利下げペース見通しの修正から米ドルの買い戻しが進む可能性があります。
・マーケットの見方に近い水準となれば、まだ完全に織り込まれていないことから、米ドルがもう一段下押しする可能性があります。

※Bloombergのデータを基に作成
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