
執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2025年12月12日 15時50分
高値警戒も上目線、タイトにストップ設定して買い回転か
ユーロ/円は高値更新、ポンド/円も底堅い
ユーロ/円やポンド/円は底堅い展開となりました。米国の金利先安観を背景に米ドルが弱含む中、ユーロやポンドが対ドルで上昇したことがクロス円を押し上げ、ユーロ/円は182.854円とユーロ導入後の最高値を更新しました。
また、ポンド/円は序盤に208.950円と2008年以来の高値を付けた後、利益確定売りに上値を抑えられたものの、概ね208円台で推移し底堅さを維持しました。世界的に株価が堅調に推移したことも、クロス円の上昇を後押ししました。
(各レート水準は執筆時点のもの)
※相場動向については、外為どっとコム総研TEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。
ユーロ・ポンド、米国との金融政策の温度差が支えに
■ ECBが最新経済予測を上方修正
- ラガルド総裁は「成長見通しの改善」を示唆。ECBは当面、金利据え置きとみられますが、見通しの上方修正により、次の一手が利上げとなる可能性が意識されています。
- 一方、米FRBは利下げ方向へ傾きつつあり、米欧の金融政策の温度差がユーロの下支え要因となりそうです。
■ただし、上値は重くなりやすい理由も
- ユーロ圏最大のドイツ経済が依然として弱く、利上げ時期が迫っている印象は乏しい状況です。
- ECBの利上げ期待が高まるとしても、現時点ではその範囲は限定的とみられ、急騰よりも「じわりとした上昇」にとどまりやすいと考えられます。
■ ポンド:政治の混乱が引き続き重し
- 英国のインフレは依然として高く、BOE(英中銀)は利下げに慎重姿勢を維持しています。今回の利下げも「5対4の僅差で決まる」との見方が優勢です。
- サービス業PMIが堅調で景気減速懸念が和らいでいるほか、米ドル安がポンドを支え、急落しにくい環境が続いています。
■ただし、上値が伸びにくい理由も
- 英国の実体経済は全体的に弱めで、政治リスク(財政政策の不透明感)も残っており、ポンドの底堅さはやや脆弱といえます。
ユーロ/円とポンド/円、慎重な買いスタンス(テクニカル分析)
■ ユーロ/円:上値目途は185.00円まで上がった感も
ユーロ/円は、RSIの50%割れからの売りエントリーを狙っていましたが、押し目らしい押し目を作らずに切り返し最高値更新を果たすなど、底堅い展開が続いています。上方向は節目が少なく、まずは心理的節目の185.00円が意識されます。
下方向は、21日移動平均線が位置する181.13円(執筆時点)が下値の目途となり、これを割り込むと179.00円付近まで下落余地が広がりそうです。181円付近までは押し目買いを継続し、割り込んだ場合は撤退を検討します。
■ ポンド/円:次は211.73円か
ポンド/円は高値警戒感はあるものの、206.41円付近を上昇する21日移動平均線がサポートとなり、底堅い推移が続いています。
目先の上値目途は、10月2日安値197.493円を起点としたフィボナッチ・エクスパンション161.8%の 211.732円 が意識されます。
一方、21日線を割り込むと、205.00円付近まで下落余地が広がると考えられます。
【ユーロ/円チャート 日足】

出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:EUR/JPY:179.000-184.500
【ポンド/円チャート 日足】

出典:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:GBP/JPY:205.000-211.000
12/15 週のイベント:

一言コメント
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せっかくなので、夢を追いかけてみたいところです。
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