
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2024年9月20日14時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
メキシコペソ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のメキシコペソ/円は底堅く推移
メキシコ議会下院に続き上院が司法制度改革案を可決した11日を境にペソが持ち直しています。同法案は最高裁を含む判事の公選制を柱とする内容で、司法の独立性を脅かすとの懸念が根強く、ペソ売り材料になっていましたが、法案成立がほぼ確実になったことでむしろペソを買う動きが優勢となりました。「出尽くし感」や「アク抜け感」からショートカバーによる買い戻しが入ったものと見られます。週初16日に7.293円前後で取引が始まったペソ/円は、17日には原油高や欧米株高を背景に7.4円台を回復。18日には米連邦公開市場委員会(FOMC)後の混乱に紛れて7.3円台を割り込む場面もありましたが下値は限定的でした。翌19日には7.471円前後まで切り返して今月2日以来の高値を更新。ただ、ドル/円が144円台目前で失速した動きにつれて再び7.4円台を割り込むなど、7.5円台を前に伸び悩みました。20日の東京市場では7.3円台後半を中心にもみ合っています。
今週のメキシコペソ/円の注目ポイントは政策金利
今週26日にメキシコ中銀が政策金利を発表します。市場は10.50%への25bp(0.25%ポイント)利下げを見込んでいますが、一部には50bp利下げの思惑もくすぶっています。中銀は8月会合で25bp利下げを決めましたが、5人の政策メンバーのうち2人が利下げに反対票を投じる僅差での決定でした。また、同会合では利下げとはある意味で不整合的にインフレ見通しを上方修正しています。これらの点を踏まえると、50bp利下げ観測は行き過ぎのように見えます。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が18日に大幅利下げを決めたことで、メキシコ中銀も追随するとの連想が働きやすい地合いとなっているようです。また、足元でドルに対するペソ安が一服している点も50bp利下げがあってもおかしくないことを物語っています。仮に50bp利下げに踏み切るようだと、市場はメキシコ中銀の利下げサイクルが本格化したとの見方を強める可能性があるとともに、ペソの先安観が広がることも考えられます。
来週のメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
7.150-7.500円
基調
方向感模索
来週の注目ポイント
☆9/26 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
メキシコペソ/円(MXN/JPY) FX為替レート・チャート
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
