ドル/円、円買い介入は157円がポイント？市場は明日の米4月雇用統計に注目
東京市場のドル/円は、円買い介入への警戒で伸び悩む展開。前日NY市場終盤に157円台から153円台へ急落した反動から一時156.29円前後まで持ち直しました。しかし、買い戻し一巡後は上値の重い動きとなっています。
＜神田財務官＞
・ 為替介入の実施の有無については何も申し上げることはない
・（為替相場への適切な対応を）今後もそれは続けていく
・過度な変動が大きな影響を日本経済に及ぼすことは看過できない
市場は、前日NY市場終盤の急落を本邦当局による円買い介入※と見ています。4月29日にも157円付近で円買い介入が入ったと見られることから、157円台に近づくと介入警戒感から不安定な値動きとなるでしょう。なお、明日に米4月雇用統計を控えているため様子見ムードとなり方向感のない相場展開となることも考えられます。
※政府・日銀が2日に3.26兆─3.66兆円規模の為替介入の可能性
ドル/円をテクニカル分析で見ると、移動平均線が強気のパーフェクトオーダーを形成しており上昇基調は継続しています。また、RSIが50ラインで反発しており再び上値を試す可能性があります。ただ、前日に大陰線が出現して下落の勢いが強い状況です。その上、本日も156円台で上ヒゲを伸ばしていることから上値の重い状況であり、155円を中心に方向感のない値動きとなる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
5/2（木）
20:30 米4月チャレンジャー人員削減数
21:30 カナダ3月貿易収支
21:30 米3月貿易収支
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米1-3月期非農業部門労働生産性・速報値
21:30 米1-3月期単位労働コスト・速報値
23:00 米3月製造業新規受注
24:00 メキシコ4月製造業PMI
----- アップル1-3月期決算
----- コインベース・グローバル1-3月期決算
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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