「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識
①週足:152円台へ上昇すればもう一段高も・・・3本の移動平均線が上向きの中で13週線と26週線がゴールデンクロスとなったことで強気のパーフェクトオーダーとなっています。そうした中で、151.86円前後まで上昇するも2年連続の高値151.90円台が意識されて伸び悩んでいます。ただ、実体の長い陽線が出現した上に151円台で越週したことで今週も上値トライの動きとなりそうです。仮にアセンディングトライアングルの上限である151.90-152.00円を突破するようだとN計算値で算出した目標値155円に向けて上昇の勢いを強める可能性があります。なお、伸び悩んだとしても150円台を保つようだと引き続き上値トライの可能性を残します。
ドル/円 週足チャート
今日のトレードシナリオ:買い目線
②相場展開の予想・・・足元では152円を前に伸び悩む展開となっていますが、上昇トレンドに変わりないため押し目買い方針で考えて行きましょう。また、152円を突破するには経済指標発表などのイベントがきっかけになるかもしれません。予定をしっかり確認しておくよう注意してください。
③トレードタイミング・・・押し目買いポイントは、151.00円、150.50円、150.00円付近と見ます。また、上昇の勢いが強まっても151.90円台は上値が重そうです。新たな買い場を探る際は152.00円を突破することを確認したほうがいいかもしれません。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
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今週の注目経済指標・イベント
日銀は3月会合でマイナス金利の解除などを決定。今後の利上げについては、植田日銀総裁は記者会見の中で慎重な姿勢を示しました。27日の田村日銀審議委員の講演や28日に公表される「主な意見」から今後の金融政策へのスタンスが注目されます。
また、3月29日には米2月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表されます。ただ、当日は欧米諸国がグッド・フライデーの祝日です。米株式や債券市場が休場となることから結果を受けたドル相場の値動きは限定的となりそうです。
3/25◎米2月新築住宅販売件数
3/25◎ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
3/25◎クックFRB理事講演
3/26◎米2月耐久財受注
3/26◎米3月消費者信頼感指数
3/27◎田村日銀審議委員講演
3/28☆金融政策決定会合における主な意見(3月18-19日分)
3/28◎ウォラーFRB理事講演
3/28◎米10-12月期GDP・確定値
3/28☆米新規失業保険申請件数
3/29☆米2月PCEデフレーター
3/30☆パウエルFRB議長講演
☆特に重要 ◎重要
『20時からFXライブ配信(19:30~宇栄原塾)』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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