【週間イベント】
4地域の今後１週間のスケジュールをお届けします。
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼北米（米国・カナダ）
FRBを巡る市場の見方に変化はあるか！？
▼欧州（ユーロ圏・英国）
景気悪化懸念がくすぶる中、経済指標の結果はいかに？
▼アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
中国経済､コロナ禍からの｢回復ペース｣鈍化
▼新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
外部要因が新興国通貨の動向を左右
北米（米国・カナダ）
重要イベント
7/11～12◎NATO首脳会議
7/12☆米6月消費者物価指数
7/12☆カナダ中銀政策金利
7/12◎米地区連銀経済報告（ベージュブック）
7/13☆米6月生産者物価指数
7/13☆米新規失業保険申請件数
7/14◎米7月ミシガン大消費者態度指数・速報値
7/14◎JPモルガン4-6月期決算
7/14◎シティグループ4-6月期決算
7/14～18◎G20財務相・中央銀行総裁会議
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
12日に発表される米6月消費者物価指数（CPI）は前年比+3.1％に伸びが大幅に鈍化すると予想されています。一方で、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+5.0％と高止まりする見通しです。米連邦準備制度理事会（FRB）の利上げを巡る市場の見方に変化が起きる可能性があるため結果に注目しましょう。
北米のイベント
欧州（ユーロ圏・英国）
重要イベント
7/10☆ベイリーBOE総裁講演
7/11☆英6月雇用統計
7/11◎独6月消費者物価指数・改定値
7/11☆独7月ZEW景況感調査
7/11◎ユーロ圏7月ZEW景況感調査
7/11～12◎NATO首脳会議
7/13◎英5月GDP
7/13◎英5月鉱工業生産
7/13◎ユーロ圏5月鉱工業生産
7/13◎EU首脳会議
7/14～18◎G20財務相・中央銀行総裁会議
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
欧州でも利上げしすぎによる景気悪化への懸念がくすぶっています。そうした中で、11日の英6月雇用統計や独7月ZEW景況感調査の結果が注目されます。
欧州のイベント
アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
重要イベント
7/10◎日本5月経常収支/貿易収支
7/10☆中国6月消費者物価指数
7/10◎中国6月生産者物価指数
7/11～12◎NATO首脳会議
7/12☆RBNZ政策金利
7/13◎中国6月貿易収支
7/14～18◎G20財務相・中央銀行総裁会議
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
コロナ禍からの経済回復が遅れている中国では、他国と違って物価の伸びが低迷しています。10日に発表される同国のCPIも前年比+0.2％と僅かな伸びにとどまる見通しです。その他、12日のNZ中銀（RBNZ）は政策金利を5.50％に据え置くとの見方が大勢です。
アジア・オセアニアのイベント
新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
重要イベント
7/11◎トルコ5月経常収支
7/11～12◎NATO首脳会議
7/12◎トルコ5月鉱工業生産
7/12◎メキシコ5月鉱工業生産
7/14～18◎G20財務相・中央銀行総裁会議
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
先週は、先進国の金利上昇と株価下落で新興国通貨の軟調推移が目立ちました。この週も主要国の株価動向など、外部要因が新興国通貨の動きを左右しそうです。
新興国のイベント
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員神田 卓也（かんだ・たくや）
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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