ドル/円、24年ぶりの下落率で下値模索の展開か【FX 変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング】2022年11月版

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外為どっとコムのFX取引口座『外貨ネクストネオ』1カ月間の取引データ「変動率」「スワップポイント累計」「取引高」をランキング表示した。

文責:外為どっとコム総合研究所 宇栄原宗平

宇栄原宗平(外為どっとコム総研) (@gaitamesk_ueha) / Twitter


集計期間:
2022年11月1日~11月30日の営業日

▼変動率ランキング
ドル/円インフレピークアウト観測で24年ぶりの下落率


▼スワップポイント累計ランキング
ユーロ/トルコリラ(売)が首位


▼取引高ランキング
豪ドル/円が3位に浮上


▼まとめ

変動率ランキング:ドル/円インフレピークアウト観測で24年ぶりの下落率

計測期間である11月中で最も変動率が高かったのは、NZドル/米ドル(前回:6位)だった。為替レートで見ると月初めの安値0.57399米ドルから月末には同月高値0.63124米ドルまで上昇した。米10月消費者物価指数(CPI)や米10月生産者物価指数(PPI)の伸びが市場の予想以上に鈍化したことで米連邦準備制度理事会(FRB)が12月にも利上げペースを減速させるとの思惑からNZドル買い米ドル売りの流れが強まった。11月23日にはNZ準備銀行(RBNZ)が0.75%利上げを行ったことでNZドル買いの追い風となった。また、前回第23位だった米ドル/スイスフランが第3位に浮上した。

ドル/円は、変動率8.24%で第6位となった(前回:10位)。米インフレにピークアウトの兆しが見られたことからFRBが利上げペースを減速する思惑が強まり148.82円の高値から一時は137.50円前後まで下落した。月間終値ベースで約7.2%(約11.3円)の大幅下落は1998年12月以来の大きさだった。

集計期間中、3%を超える変動があったのは集計対象29通貨ペアのうち25通貨ペアだった(前回:29通貨ペア)。そのうち5%以上の変動幅を記録したのは15通貨ペアだった(前回17通貨ペア)。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 NZD/USD 9.97% 0.63124 0.57399
2 GBP/USD 9.09% 1.21525 1.11401
3 USD/CHF 8.46% 1.01469 0.93556
4 AUD/USD 8.43% 0.68005 0.62717
5 EUR/TRY 8.40% 19.5545 18.0389
6 USD/JPY 8.24% 148.82 137.497
7 TRY/JPY 8.05% 7.976 7.382
8 EUR/USD 7.88% 1.04969 0.97302
9 CAD/JPY 7.82% 109.296 101.367
10 HKD/JPY 7.79% 18.95 17.581
11 CNH/JPY 7.62% 20.515 19.062
12 MXN/JPY 6.50% 7.557 7.096
13 AUD/CAD 5.86% 0.91335 0.8628
14 NOK/JPY 5.14% 14.387 13.684
15 SGD/JPY 5.13% 105.159 100.023
16 GBP/JPY 4.85% 170.952 163.044
17 USD/CAD 4.40% 1.38075 1.32253
18 NZD/JPY 4.30% 87.455 83.852
19 ZAR/JPY 3.85% 8.276 7.969
20 SEK/JPY 3.84% 13.564 13.062
21 AUD/JPY 3.70% 95.555 92.148
22 EUR/NZD 3.67% 1.71118 1.65065
23 GBP/AUD 3.49% 1.80689 1.74597
24 EUR/JPY 3.20% 147.116 142.552
25 CHF/JPY 3.12% 149.085 144.571
26 EUR/GBP 2.99% 0.88284 0.85718
27 AUD/NZD 2.82% 1.10447 1.07416
28 EUR/AUD 2.57% 1.565 1.52572
29 USD/TRY 2.14% 18.6625 18.2712

 

スワップポイント累計ランキング:ユーロ/トルコリラ(売)が首位

ユーロ/トルコリラ(売)の首位は変わらなかった。メキシコペソ/円(買)が第2位、ドル/スイスフラン(買)が第3位、ドル/円(買)が第4位、ポンド/円(買)が第5位になっている。

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり。
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップポイント合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 円 取引保証金
1 EUR/TRY 6030 59,000
2 MXN/JPY 5240 30,000
3 USD/CHF 4455 57,000
4 USD/JPY 4273 57,000
5 GBP/JPY 3999 68,000
6 ZAR/JPY 3410 40,000
7 HKD/JPY 3320 80,000
8 CAD/JPY 3104 43,000
9 EUR/USD 2789 59,000
10 USD/TRY 2758 57,000
11 SGD/JPY 2542 42,000
12 NZD/JPY 2290 35,000
13 EUR/NZD 2115 59,000
14 EUR/JPY 2028 59,000
15 AUD/JPY 1977 38,000
16 EUR/GBP 1684 59,000
17 EUR/AUD 1371 59,000
18 NOK/JPY 1170 60,000
19 GBP/USD 1055 68,000
20 SEK/JPY 860 60,000
21 CNH/JPY 830 80,000
22 AUD/USD 664 38,000
23 TRY/JPY 557 4,000
24 AUD/CAD 501 38,000
25 NZD/USD 430 35,000
26 CHF/JPY 307 60,000
27 AUD/NZD 81 38,000
28 GBP/AUD -40 68,000
29 USD/CAD -150 57,000

 

取引高ランキング:豪ドル/円が3位に浮上

期間中の取引高ランキングは、ドル/円の首位は揺るがなかった。そんな中、前回は第4位だった豪ドル/円が第3位に浮上した。中国で新型コロナの感染拡大が進む中、長引くゼロコロナ政策に対して中国各地で抗議行動が広まっている。豪州は中国との交易関係が強いだけに、この中国の問題が豪ドル売り材料となったことも取引高増加に繋がったようだ。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 MXN/JPY 2
3 AUD/JPY 4
4 EUR/USD 6
5 GBP/JPY 3
6 GBP/USD 5
7 EUR/JPY 7
8 AUD/USD 8
9 ZAR/JPY 9
10 NZD/JPY 10
11 TRY/JPY 12
12 NZD/USD 11
13 GBP/AUD 13
14 EUR/AUD 14
15 CAD/JPY 15
16 CHF/JPY 17
17 USD/CHF 18
18 EUR/GBP 16
19 CNH/JPY 20
20 USD/CAD 19
21 EUR/NZD 22
22 AUD/NZD 21
23 EUR/TRY 26
24 NOK/JPY 23
25 HKD/JPY 24
26 SEK/JPY 25
27 AUD/CAD 27
28 USD/TRY 28
29 SGD/JPY 29

 

まとめ

ドル/円は、2022年の安値(113.466円)から高値(151.942円)の38.2%押し水準(137.244前後)がサポートとなり下げ渋っている。月足終値ベースで同サポート水準を下抜けるのか維持できるのかが一つの注目ポイントとなる。また、12月13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で四半期に一度のドットチャート(政策金利の見通し図)が公表される。ターミナルレート(金利の最高到達点)が想定より高くなると複数のFRB高官が発言しているだけに注目していきたい。

■関連情報

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。その中で、今後の相場動向を予測するため価格変動の分析能力が必要だと感じ、国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)を取得。その後、24時間変動し続ける外国為替市場の魅力を伝えるべく2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。現在はこれまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。
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