豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。
・原油価格は続落。米連邦準備制度理事会(FRB)が従来の予想よりも利上げを継続する可能性が浮上していることで、米国の成長鈍化に伴う需要鈍化予想が強まっている。一時1バレル=73ドル台まで下落し、年初来安値を更新(12月6日)。
・11月17日の豪10月雇用統計は、失業率が3.4%に低下して48年ぶりの低水準だった7月に並んだ。また、新規雇用者数は3.22万人増加して市場予想(1.50万人増)を上回った。
・11月16日に発表された豪7-9月期賃金指数は前年比+3.1%と予想の+3.0%を上回り、4-6月期の+2.6%から伸びが加速した。
・11月15日にRBAが発表した議事要旨では、住宅市場の悪化を警戒しつつ、利上げ幅を0.25%に留めたことが明らかになった。
今日のメインシナリオ
豪ドル、好悪材料混在。中国のゼロコロナ政策の緩和策に期待
本日は豪7-9月期国内総生産(GDP)が発表される。市場では前期比+0.7%と豪経済は引き続き堅調に成長していることを予想している。予想を大幅に下回る結果とならない限りは豪ドル相場への影響は一時的なものとなりそうだ。
本日、中国が新たにゼロコロナ政策に関する10の緩和策を発表する可能性があると報じられている。11月末に中国でゼロコロナ政策に対する大規模な抗議運動が実施されて以来、中国当局は大都市を中心に行き過ぎた感染対策の緩和を表明している。ゼロコロナ政策の更なる緩和は中国経済の成長回復への支援となり、中国と交易関係の強い豪ドルを下支えする一因となりそうだ。
現在の外国為替市場は米ドルの動向がメインドライバーとなっている。米国の利上げサイクル長期化への思惑が高まっていることで、米国株を中心に株価は下げやすい状況が続いている。株価の下落はリスクセンチメントに敏感な豪ドルにとっては下げ材料となってしまう。
本日も豪ドルに対する上げ材料、下げ材料が混在しており、方向感が見出しにくい状態が続きそうだ。
個別の想定シナリオ
■中国が新たなゼロコロナ政策の緩和策を発表する可能性
⇒実際に発表されれば、中国経済にとってポジティブ材料
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルにとってもポジティブ材料
⇒豪ドルを支える一因となる
チャート分析
今後の注目材料
中国のゼロコロナ政策の緩和策発表の有無
米ドル/円の動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは晴れ。8時に豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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