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FX/為替「ドル/円、137.50円にレジスタンス 135円台はサポート」 外為どっとコム トゥデイ 2022年12月7日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年12月7日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼6日(火)の為替相場
(1):豪7-9月期経常収支 予想に反して赤字
(2):RBA 予想通りの利上げ幅
(3):リセッション懸念等からクロス円下落
(4):米貿易収支 赤字額拡大
(5):ロンドンフィキシングに向けポンド買い

▼6日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:神経質な相場展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

6日(火)の為替相場

期間:6日(火)午前7時10分~7日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪7-9月期経常収支 予想に反して赤字

豪7-9月期経常収支は23億豪ドルの赤字となり、予想(60億豪ドルの黒字)に反して3年ぶりに赤字に転落した。

(2):RBA 予想通りの利上げ幅

豪中銀(RBA)は政策金利を予想通り2.85%から3.10%へ25bp(0.25%ポイント)引き上げた。8会合連続の利上げとなり、政策金利は2012年11月以来の高水準となった。声明では「インフレ率は今後数カ月間にわたってさらに上昇し、12月期に約8%でピークに達すると予想」「来年にはインフレ率が低下すると予想」とした。また、「今後一定期間、さらに利上げを行うことを想定」とした上で 「あらかじめその方向性が決まっているわけではない」「将来の利上げの規模とタイミングは、引き続き今後のデータとインフレ、労働市場の見通しに関する理事会の評価によって決定」と改めて表明した。

(3):リセッション懸念等からクロス円下落

世界的な金融引き締めによる景気後退(リセッション)への懸念から欧州株が軟化。原油価格も下落するなどリスク回避ムードが広がる中、豪ドル/円を中心にクロス円が下落した。ドル/円も、クロス円の下落につれて弱含んだ。

(4):米貿易収支 赤字額拡大

米10月貿易収支は782億ドルの赤字。赤字額は予想(800億ドル)より小さかったが、2カ月連続で拡大した。世界的な景気減速を受けて輸出が減る一方、輸入が増えたことで赤字が膨らんだ。

(5):ロンドンフィキシングに向けポンド買い

ロンドン16時のフィキシング(値決め)に向けて対ユーロや対ドルでポンド買いが持ち込まれたとの観測でポンド/円も上昇した。

6日(火)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:神経質な相場展開

昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。3日ぶりに137円台を回復したが、137.43円前後で伸び悩むと135.97円前後まで反落する場面もあった。ただ、世界的な景気後退(リセッション)を巡る懸念がくすぶる中でドルの下値は堅く、調整が一巡するとあらためて137円台に持ち直した。

欧米株式市場は総じて軟調でNYダウ平均は350ドル下落。NY原油(WTI)は3.5%安。リスク回避ムードの中、米10年債利回りは4.2bp(0.042%ポイント)低下の3.53%前後で取引を終えた。

本日のドル/円も、新規手掛かり材料を欠く中で世界の株式や米国の債券市場の動向を睨んだ神経質な相場展開が見込まれる。137.50円前後が目先の上値抵抗と見られる一方、135円台に近付けば下値が堅くなりそうだ。

注目の経済指標:中国11月貿易収支

注目のイベント:ユーロ圏 要人発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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