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FX/為替「ドル/円、強い雇用統計でも反落 上値の重さを意識」 外為どっとコム トゥデイ 2022年12月5日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年12月5日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼2日(金)の為替相場
(1):ドル円 133.61円前後まで下落
(2):ECB副総裁 景気後退について発言
(3):米雇用統計発表後ドル円急伸
(4):EU ロシア産原油の上限価格を設定

▼2日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値が重い展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

2日(金)の為替相場

期間:2日(金)午前7時10分~3日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ドル円 133.61円前後まで下落

欧州勢の参入直後にドル/円が節目の135.00円を割り込んで下落。その後も、134.50円付近の200日移動平均線を下抜けるなど、短期筋の売り仕掛けと見られる動きが活発化すると、損失確定のドル売り・円買いなども巻き込んで133.61円前後まで下値を切り下げた。クロス円もドル/円の急落につれて下落した。

(2):ECB副総裁 景気後退について発言

欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は「ユーロ圏の景気後退(リセッション)の可能性は高い」としながらも「経済の減速は数週間前に予想されたほどひどくはないだろう」と発言。また、「現状の高いインフレ率は3-4カ月程度続くものの、2023年半ばには7%程度に落ち着くだろう」との考えを示した。なお、これより前に発表されたユーロ圏10月生産者物価指数(PPI)は前年比+30.8%と予想(+31.7%)を下回った。依然として高水準にあるものの、前月(+41.9%)から伸びは鈍化した。

(3):米雇用統計発表後ドル円急伸

米11月雇用統計は、非農業部門雇用者数が26.3万人増となり、前月(28.4万人増)から増加幅が縮小したものの、予想(20.0万人増)を上回った。失業率は3.7%と予想と一致。労働参加率は62.1%とわずかに低下した(前回62.2%)。平均時給は前月比+0.6%、前年比+5.1%と予想(+0.3%、+4.6%)を上回る伸びとなった。予想以上に強い内容だったことを受け、米長期金利は上昇。ドル/円は135.98円前後まで急伸した。しかし、買いが一巡するとドルの戻り売りが強まり、引けにかけて再び134円台前半へと下落した。

(4):EU ロシア産原油の上限価格を設定

欧州連合(EU)は、ロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルに設定することで合意。G7も支持を表明した。イエレン米財務長官は「上限の設定は、世界の石油市場に割引されたロシア産原油が流入することを促すことになり、消費者と企業を世界的な供給の混乱から守ることを目指すものだ」との声明を発表した。

2日(金)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:上値が重い展開

2日のドル/円は終値ベースで約0.7%下落。米11月雇用統計で非農業部門雇用者数と平均時給が予想以上の伸びを示すとこの日の高値となる135.98円前後まで上昇した。

しかし、買い一巡後は再び下落に転じ、134円台前半へと反落して取引を終えた。安値は米雇用統計発表前の欧州市場で付けた133.61円前後だった。米11月雇用統計が強い結果だったにもかかわらず買いが続かなかった動きを踏まえると、ドルに対する戻り売り圧力の根強さを認識せざるを得ないだろう。ドル/円は本日も上値が重い展開となりそうだ。5・10日の仲値公示に向けてはドル買いが強まる可能性もあるが、足元の急激なドル安で輸出企業がドルを売り遅れているとの観測もある。

ドル/円はすでに200日移動平均線を下回っており、ここからの下値余地は大きくないと見るが、戻り余地はそれ以上に限られそうだ。

注目の経済指標:米11月ISM非製造業景況指数

注目のイベント:ラガルドECB総裁講演

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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