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FX/為替予想「豪ドル/円、注目度急上昇の豪雇用統計!正規雇用者数が増えれば6月利上げも」短期トレード 即効チャージ!豪ドル 2022/4/14

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

ここまでの相場

・豪2021年第4四半期 消費者物価指数(CPI)は前年比+2.6%(トリム平均)と豪中銀(RBA)の目標レンジ(2~3%)の中央値を突破。

・RBAがCPIのほかに注視するのが賃金指数。この賃金の伸びが前年比3%を超えるのをRBAは目安にしている。2021年第4四半期前年比+2.3%(最新)。

・4月5日のRBA理事会で政策金利は0.10%で据え置いたが、声明文からインフレの高騰に対して「忍耐強く対応する」の文言が削除された。

・2月分の豪雇用者数は7.74万人増と大幅増。失業率は4.0%と2008年2月、同年8月に並ぶ13年ぶりの低水準(統計開始史上最低)。
本日4月14日、3月分発表

・中国、一部都市ロックダウンにより景気回復に遅れの可能性浮上。上海市のロックダウンは全面解除まで少なくとも数週間はかかる見通し(4月11日時点)。

・WTI原油価格は前日にOPECがEUからの増産依頼を拒否したことで逼迫懸念が継続。1バレル=104ドル台まで続伸(4月13日)。

・豪10年債利回り、2015年7月以来の3%台乗せ(4月11日~13日)。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円、注目度急上昇の豪雇用統計!正規雇用者数が増えれば6月利上げも

本日は豪3月雇用統計の発表が予定されている。4月5日のRBA理事会でRBAの姿勢が「インフレと賃金両方に関する証拠を今後数カ月で精査する」とこれまでの慎重派からタカ派的に変化したことから、本日の雇用統計の注目度が急上昇している。2月のオーストラリアの失業率は観測開始以来の最低水準(失業率が低いのは良いこと)、労働参加率は観測開始以来の最高水準を記録しており、労働市場は良い状態にあるといってよい。
RBAが「賃金に関する証拠」と言っていることから、①正規雇用者数②雇用者数変化に注目したい。正規雇用者数の増加が賃金の上昇に大きく影響を与えてくるからだ。正規雇用者数が増加していて、雇用者数もプラス(正規雇用者数>非常勤雇用者数)であれば、RBAの6月利上げ観測も現実味を帯びて豪ドルは買いで反応することとなりそうだ。

また、4月12日にOPECがEUの原油増産要求を拒否したことから将来の原油逼迫懸念が燻っている。原油価格は底堅い値動きを続けそうなことも、豪ドルにとっては支援材料となりそうだ。

ただ、「上海のロックダウン長期化懸念で期近の需要が軟化するのでは?」との噂もある。中国最大の経済都市である上海のロックダウンは、交易関係の強い豪ドルにとってはもちろんのこと、「原油需要が減る」との見方にもつながるため、豪ドル売り材料になり得る。
その他には、明日から欧米諸国でイースター休暇(4月15日~18日)に入る国が多いため、大きくポジションを傾けるのを嫌い、豪雇用統計の結果が良くても反応は一時的で調整に入る可能性も考えられるので、特に海外時間にはご注意を。

 

個別の想定シナリオ

■豪雇用統計の好結果
⇒RBAの利上げ時期前倒し期待が強まる
⇒豪ドルは買われる
⇒豪ドル/円は上昇

■欧米は明日からイースター休暇入りする国が多い
⇒売り買いどちらかに傾いたポジションを大きく持ちたくない
⇒円売りポジションに調整の円買い
⇒豪ドル/円は下落

チャート分析

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今後の注目材料

豪3月雇用統計(10:30)
コモディティ価格動向

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは快晴となっている。豪ドル/円のストキャスティクスで9時に売りシグナルが点灯。

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【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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