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FX「成長不安も10日連続陽線、5週連続陽線、ただ4月13日は上ヒゲ長し」人民元見通し

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総括

FX「成長不安も10日連続陽線、5週連続陽線、ただ4月13日は上ヒゲ長し」人民元見通し

(通貨7位(7位)、株価14位(15位))

予想レンジ 人民元/円 19.4-19.9

(ポイント)
*人民元は対円で年初来高値を更新
*3月貿易収支は輸出が伸び、輸入伸びず黒字が拡大した
*4月15日にMLF引き下げとなるか
*長期的に弱い米ドルと連動することの巧さ
*米銀が2022年の成長見通しを下方修正
*EU・中国首脳会議が開催された
*米中貿易不均衡は異常に大きいが人民元為替への圧力はない
*中国株は弱い
*ウクライナ紛争に関し中露の結束が強い
*人民元は19.799と年初来最高値更新
*1人当たりGDPが世界の「高所得国」入りに近づく
*消費者物価は世界水準からは低い1.5%
*軍を海外派遣する根拠法を整備へ
*中国の外資導入は昨年再び過去最大
*米国は中国の半導体企業に制裁を加えたため半導体が不足している
*海外投資家による中国国債保有高が最高
*21年のGDPは前年比8.1%増で、予想の8.0%増を上回った。

(10日連続陽線、5週連続陽線、ただ4月13日は上ヒゲ長し)
 相変わらずドル人民元は動かず(年初来ドルが人民元に対して0.21%高)、人民元はドル円の動き(年初来9.13%高)と同様の動きで年初来8.9%高となっている。巧というか、したたかというか中国の為替操作だ。年間(2021)6764億ドルの黒字を出す貿易大国の通貨が強くならず安定推移している。日本もこうしていれば、今のようにはなっていなかったかもしれない。固定相場か変動相場かという議論になるが欧州は地域の固定相場を選んでいるので、変動相場が必ずしも好まれているわけではない。日本は変動相場で翻弄されていくのだろうか。
 安定している相場とは異なり、中国経済は減速している。物価はサプライチェーン問題、ウクライナ紛争にも拘わらず安定しているが、コロナ感染拡大による厳しいロックダウンで経済は停滞している。

(3月貿易収支)
3月のドル建て輸出は前年比14.7%増加した。輸入は新型コロナウイルス流行に伴う国内の規制を背景に予想外に0.1%減少し、2020年8月以来の前年比マイナスとなった。
3月の貿易収支は473.8億万ドルの黒字。予想は224億ドルの黒字、1-2月は1159.5億ドルの黒字だった。
 輸出の減速は限定的だったが、輸入の伸びは止まり内需縮小を反映している。「長江デルタと珠江デルタの新型コロナ対策で通関効率が大幅に低下するため、4月の貿易統計も悪化しそうだ。深刻な新型コロナ流行と厳しいロックダウンにより工場の操業や輸送、港湾作業に混乱が生じている。4月はドル建て輸出の前年比伸び率が0%へ低下し、輸入はマイナス3.0%へさらに落ち込むと予想されている。

(預金準備率と金利を引き下げるべき)
 中国国務院顧問は、景気を下支えするため、預金準備率と金利を引き下げるべきだと述べた。金融政策に比較的大きな余地がある。下押し圧力が強まっており、経済を安定させる必要がある。預金準備率と金利の引き下げが、必要な手段であるはずだ、と述べた。
一部のアナリストは、人民銀行が早ければ4月15日にも中期貸出制度(MLF)金利を引き下げると予想している。
 都市部で1100万人の新規雇用を創出するため、今年少なくとも5%の経済成長が必要だとし、最近の新型コロナウイルスの流行が大きな影響を及ぼす可能性があると述べた。
消費者物価は下半期にさらに上昇する可能性があるが、所得の伸びと消費は低迷しており、インフレリスクは引き続き対処可能だとの認識を示した。

(来週は1Q・GDP)
4月18日発表の1Q・GDPは前年比3.6%成長予想で21年4Qの4.0%から減速しそうだ。
 ただ人民元はそれとは関係なくドルに連動するのだろう。

テクニカル分析(人民元/円)

10日連続陽線、5週連続陽線

日足、10日連続陽線。ボリバン2σ上限。4月12日-13日の上昇ラインがサポート。5日線、20日線上向き。はるか雲の上。ただ4月13日はボリバン上限近くで上ヒゲ長くなった。
 週足、5週連続陽線。今週もここまで陽線。ボリバン3σ上限を一時上抜く。3月28日週-4月4日週の上昇ラインがサポート。はるか雲の上。
 月足、ボリバン2σ上限上抜いたまま。2月-3月の上昇ラインがサポート。雲の上。 
年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタート、ここまで陽線。

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チーファンラマ

李克強首相、マクロ政策の実施を強化

 李克強首相は、経済への下押し圧力が強まる中、マクロ政策の実施を強化する方針を示した。ただ、これまでのところ一連の政策は小出しで、積極的で広範な金利の引き下げは実現しない可能性。人民元安への誘導が政策手段になり得る。
中国銀行保険監督管理委員会は、金融機関に対し、新型コロナウイルス対策のロックダウンで影響を受けた貨物・物流セクターへの支援を要請している。
中国証券監督管理委員会は、感染拡大を巡る懸念から下落している株式市場の安定化に向け、長期投資家や上場企業の主要株主に株式の保有拡大を促した。
輸出低迷への対応策では、通貨安が自然な選択肢となる。人民銀行は、基準値を予想をやや下回る元安水準に設定しているが、人民元の貿易加重指数は過去最高値に向けて反発している。元安の恩恵を受けるには、さらなる対策が必要だ。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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