高金利通貨であるメキシコペソについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。
メキシコペソ/円 上昇・下落のパワーバランス
メキシコペソ/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。
7月以降4カ月連続で低下中。11月分(最新)は3.66%とコロナショック前の2020年3月以来の低水準に。
12月16日にメキシコ中銀は5会合連続での利上げを実施。それまでの4会合では0.25%の利上げだったが、今回は0.50%と利上げ幅を拡大。政策金利は5.50%となった。さらにメキシコ中銀は高インフレ率抑制のために金融引き締めを示唆。次回会合(2月10日)での利上げも見込まれている。
前回(12月9日)の消費者物価指数(前年比)7.37%とメキシコ中銀の目標値(3%±1%)を大幅に上回る。その後、12月16日の利上げを経ての隔週CPI(12月23日)ではインフレ率上昇が頭打ちしたことを示唆する結果となる。
新型コロナ「オミクロン株」を巡っては弱毒性がクローズアップされて警戒感が低下している。ただ、欧米では感染者数が大幅に増加しており、この傾向が続くのであればロックダウンを再導入する国も増える可能性も。。。
パワーバランス まとめ
インフレ率はメキシコ中銀目標の遥か上。失業率もコロナショック以来の水準まで低下してきている。メキシコ中銀は22年はより引き締め的な金融政策スタンスを取ることを示唆しているため、今後も利上げ期待が残る。懸念点は新型コロナ「オミクロン株」に対する楽観論が行き過ぎていないかということか。
メキシコペソ/円、いまが買いどき?
メキシコ中銀は12月16日に利上げを行った。懸念されている高インフレ率もピークを付けた可能性が見えてきた。世界的なリスクオフ材料が出てこなければ底堅い動きを続けそうだ。
経済指標予定
なし
関連レポート
関連リンク
FX積立│初心者にもわかるFX積立(外貨積立)投資 | 外為どっとコムのFX積立
『らくらくFX積立』業界最高水準スワップポイントキャンペーン | 外為どっとコムのFX
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。