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FX/為替「リスク回避の円買いとドル買いが綱引き」 外為トゥデイ 2021年12月20日号

外為トゥデイ

目次

▼17日(金)の為替相場
(1):日銀会合は現状維持 無風通過
(2):英小売は予想を上回るも反応薄
(3):ユーロ圏で複数の経済指標発表
(4):新型コロナ変異株の感染拡大を嫌気
(5):FRB理事が早期利上げを示唆

▼17日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:リスク回避のドル買いが下支え

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

17日(金)の為替相場

17日(金)の為替相場期間:17日(金)午前7時10分~18日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀会合は現状維持 無風通過

日銀は金融政策の現状維持を決定。政策金利を-0.1%に、10年物国債金利の誘導目標を0.0%に据え置いた。コロナ対応の資金繰り支援策の一部は、2022年9月まで半年間延長する事を決定。支援策のうちコマーシャルペーパー(CP)と社債の買い入れ増額措置は期限通り終了するとした。市場の反応は特に見られなかった。なお、黒田日銀総裁はその後の会見で「海外中銀の決定が直ちに日銀の政策に影響を及ぼすことはない」「物価目標の実現に向け粘り強く金融緩和を続けていく」「消費者物価は23年度にかけ徐々に高まっても1%程度の伸び」「円安はこれまでのところ日本経済にプラスに作用」「欧米の金融引き締めで必ず円安になるとは限らない」などと発言。市場はこれにも反応を示さなかった。

(2):英小売は予想を上回るも反応薄

英11月小売売上高は前月比+1.4%と予想(+0.8%)を上回った。ただ、新型コロナ変異株「オミクロン」の感染拡大前のデータとあってポンドは反応薄だった。なお、この日英政府は新型コロナの前日の新規感染者が8.8万人に上ったと発表した。

(3):ユーロ圏で複数の経済指標発表

独12月Ifo企業景況感指数は94.7と予想(95.3)を下回った。その後に発表されたユーロ圏11月消費者物価指数(HICP)・改定値は前年比+4.9%(速報値+4.9%)だった。

(4):新型コロナ変異株の感染拡大を嫌気

英国や米国でインフレ抑制に向けて中銀がタカ派スタンスを強めている事や、世界的に新型コロナ変異株「オミクロン」の感染が拡大している事を受けて欧州株や米国株先物が下落。リスク回避の円買いが強まるとドル/円やクロス円が下落した。

(5):FRB理事が早期利上げを示唆

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、早ければ来年3月15-16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ開始を決定する可能性があるとの見解を示した。「テーパリング(量的緩和の段階的な縮小)加速で最も重要な点は、当初予定よりずっと早い3月にプログラムを終了させることだ。それにより3月の会合で政策金利の変更があり得る。テーパリング加速の意図はそこにある」と発言した。これを受けて米2年債利回りが上昇するとドル/円は113.70円台へと強含んだ。

17日(金)の株・債券・商品市場

17日(金)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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外為注文情報(ドル/円)

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  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

本日の見通し

ドル/円の見通し:リスク回避のドル買いが下支え

17日のドル/円は下値が堅かった。世界的な株安を背景に6日以来の安値となる113.14円前後まで下落したが、NY市場では「リスク回避のドル買い」に支えられて持ち直した。その後、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の早期利上げ示唆を受けて113.70円台へと反発。改めて113円台前半の底堅さを確認した格好だ。円とドルはいずれも「安全通貨」に位置付けられるため、リスク回避局面ではドル/円相場に方向感が出にくい事も改めて確認できた。下値では円買いよりもドル買いのほうが優勢になりやすいと見られる。

本日もドル/円が113円台を割り込む可能性は低そうだ。もっとも、新型コロナ変異株「オミクロン」の感染拡大を巡る懸念が広がる中、リスク回避局面では円の下値を売り込む動きも限られる公算が大きい。ドル/円は114円台に乗せると円買い(ドル売り)のほうが優勢となろう。

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