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「南アランド急落 トルコリラ強い」FX変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング 2021年1月4日~1月8日

FX変動率・スワップポイント累計・取引高ランキングタイトル


外為どっとコムのFX取引口座『外貨ネクストネオ』の一週間の取引データ「変動率」「スワップポイント累計」「取引高」をランキング表示した。

集計期間:
2021年1月4日~1月8日の営業日

▼変動率ランキング
南アランド急落 トルコリラ強い


▼スワップポイント累計ランキング
南アランド/円が首位に


▼取引高ランキング
ポンド/円が下落 メキシコペソ/円上昇

変動率ランキング:南アランド急落 トルコリラ強い

期間中の為替相場は2021年はじめての相場としては円安で推移した。変動率はホリデーシーズンの先週に比べれば全体に高いものの、大きな変化は無かった。

変動率第1位の南アランド/円は、ただ1通貨のみ5%台の変動率を記録した。他の対円通貨ペアが上昇する中での南アランド/円下落は奇異に見える。この下落は、新型コロナウィルスの変異種による南ア国内の感染拡大が止まらないことに起因していると見てよいだろう。年末の休暇シーズンにあった大型イベントや家族の集会、パーティーが感染急拡大を加速させたようだ。ラマポーザ南ア大統領は国民に向けた演説で、極めて危険な状況であることを訴えたが、早期に終息できるかは不透明だ。

南アランドとともに高金利通貨として知られるトルコリラは、概ね上昇した。外為どっとコムが扱うトルコリラの3通貨ペアの中で、変動率第2位のトルコリラ/円が最も上昇した。これは世界の株式市場の活況、また暗号資産のビットコインの急騰などリスクオン相場のトレンドに沿った値動きだったと言えるだろう。エルドアン大統領が国内のインフレ改善に前向きであるということも、リラ高を支えていると見られる。

人気のメキシコペソ/円は変動率第4位に。期間中は上下に変動するも概ね横ばい推移となっており、スワップポイントを目的とした投資家には心地よい相場展開だったかもしれない。

ドル/円は変動率1.46%の20位になった。昨年までのドル安・円高相場のレンジ内ながら上伸した形だ。注目されていた米ジョージア州の上院議員選で米民主党が2議席を獲得し、バイデン氏の政策運営に有利と見られる「トリプルブルー」となったこと、またトランプ大統領が大統領選の敗北宣言を行うなどで潮目が変わった感がある。米長期金利が上昇し、それに呼応する形でドル高になったと見る。

集計期間中、2%を超える変動があったのは集計対象30通貨ペアのうち12通貨ペアと、前回の7から増加した。その内3%以上の変動幅を記録した通貨ペアは3通貨ペアで、こちらは前回の4から減少した。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 ZAR/JPY 5.72% 7.077 6.694
2 TRY/JPY 3.73% 14.276 13.763
3 NOK/JPY 3.35% 12.387 11.985
4 MXN/JPY 2.85% 5.266 5.12
5 USD/TRY 2.75% 7.436 7.2368
6 RUB/JPY 2.71% 1.404 1.367
7 AUD/JPY 2.63% 80.924 78.848
8 EUR/TRY 2.52% 9.1219 8.8979
9 NZD/JPY 2.41% 75.575 73.795
10 AUD/USD 2.33% 0.782 0.76417
11 NZD/USD 2.27% 0.73147 0.71523
12 GBP/AUD 2.17% 1.77926 1.74155
13 EUR/AUD 1.94% 1.60289 1.5724
14 CAD/JPY 1.78% 81.984 80.552
15 SEK/JPY 1.75% 12.689 12.471
16 EUR/NZD 1.68% 1.71274 1.68437
17 CNH/JPY 1.65% 16.099 15.838
18 EUR/GBP 1.58% 0.90845 0.89433
19 HKD/JPY 1.54% 13.426 13.223
20 USD/JPY 1.46% 104.089 102.593
21 USD/CHF 1.45% 0.88839 0.87568
22 GBP/JPY 1.33% 141.373 139.516
22 USD/CAD 1.33% 1.27972 1.26293
24 AUD/CAD 1.30% 0.98996 0.9773
25 EUR/USD 1.28% 1.23491 1.2193
26 GBP/USD 1.27% 1.37031 1.35317
27 EUR/JPY 1.14% 127.489 126.053
28 CHF/JPY 0.98% 117.586 116.445
29 SGD/JPY 0.82% 78.5 77.865
30 AUD/NZD 0.60% 1.0734 1.06696

 

スワップポイント累計ランキング:南アランド/円が首位に

期間中のスワップポイントを合算した本ランキングは、南アランド/円(買)が第1位となった。ユーロ/トルコリラ(売)や、ロシアルーブル/円(買)が首位争いの常連だったが、その間を縫っての第1位となった。

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり。RUB/JPYは100万通貨あたり。左記以外は1万通貨あたりのスワップポイントにて算出。
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップ合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 円 取引保証金
1 ZAR/JPY 610 30,000
2 CNH/JPY 470 70,000
3 EUR/TRY 424 51,000
4 MXN/JPY 420 30,000
5 EUR/USD 135 51,000
6 RUB/JPY 120 90,000
7 EUR/NZD 103 51,000
8 USD/CHF 64 42,000
9 USD/TRY 61 42,000
10 EUR/GBP 59 51,000
11 EUR/JPY 58 51,000
12 USD/JPY 46 42,000
13 EUR/AUD 42 51,000
14 TRY/JPY 40 6,000
15 NZD/USD 35 31,000
15 CHF/JPY 35 47,000
17 CAD/JPY 21 33,000
18 AUD/USD 15 33,000
19 GBP/JPY 11 57,000
20 GBP/AUD 2 57,000
20 AUD/JPY 2 33,000
22 GBP/USD 0 57,000
22 HKD/JPY 0 60,000
22 NOK/JPY 0 50,000
22 NZD/JPY 0 31,000
22 SGD/JPY 0 32,000
27 USD/CAD -11 42,000
28 SEK/JPY -50 60,000
29 AUD/CAD -77 33,000
30 AUD/NZD -82 33,000

 

取引高ランキング:ポンド/円が下落 メキシコペソ/円上昇

期間中の取引高ランキングは、しばらく第2位が続いていたポンド/円が第4位に転落した。変わってメキシコペソ/円が昨年11月以来の第2位になった。ポンド/円は英・EU離脱問題が落ち着いたことに呼応し値動きも停滞気味となったことから、取引高が伸びづらかったと見られる。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 MXN/JPY 3
3 EUR/USD 4
4 GBP/JPY 2
5 AUD/JPY 5
6 ZAR/JPY 9
7 EUR/JPY 6
8 GBP/USD 7
9 TRY/JPY 8
10 AUD/USD 10
11 NZD/JPY 11
12 GBP/AUD 12
13 EUR/AUD 14
14 EUR/GBP 13
15 EUR/TRY 15
16 CNH/JPY 21
17 AUD/NZD 22
18 NZD/USD 17
19 CHF/JPY 20
20 CAD/JPY 19
21 USD/CAD 24
22 USD/CHF 16
23 USD/TRY 18
24 RUB/JPY 23
25 HKD/JPY 28
26 EUR/NZD 26
27 NOK/JPY 29
28 AUD/CAD 25
29 SEK/JPY 27
30 SGD/JPY 30

まとめ

集計週の為替市場は、2021年を相場を占う中でドル安の巻き戻しが見られた。株式市場の上昇が継続しているが、複数のFRB高官から早くもテーパリング(量的緩和縮小)の発言が出始めており、14日のパウエルFRB議長の講演は注目しておきたいところだ。

日本では、集計週に首都圏を対象とする「緊急事態宣言」が発出された。また、関西での「緊急事態宣言」発出が検討されている。新型コロナウイルスの変異種が国内で確認されていることもあり、関連報道には注意を払っておきたい。

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