
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<ドル/円見通し>
【下値を支える:有事のドル買い】
イラン情勢の緊張状態が継続しており、有事のドル買いおよび原油高に伴うドル買いが下値を支えている。米軍はイラン中部のイスファハンに対して大規模攻撃を実施しており、戦争の長期化懸念は払拭されていない。トランプ大統領がホルムズ海峡封鎖解除なしでも戦争終結に前向きとの報道が伝わると原油が下落しドル売りが強まる場面もあったが、その後ドルは持ち直した。イスラエル・米国がイラン側の住宅街を攻撃したことでイランの反発は強く、報復攻撃の激化が懸念される。また湾岸諸国がイランの完全敗北まで戦争継続をトランプ大統領に求めているとも伝えられており、早期終結を見通せる状況にはない。
【上値を抑える:為替介入警戒】
片山財務大臣が為替も投機的になっているとして「あらゆる方面で万全の対応を取る」と発言。また、前日に三村財務官も160円台前半の水準で「断固たる措置を取る必要がある」と述べており、当局による為替介入への警戒感が160円台での上値を重くしている。
【本日の注目イベント】
23時発表の米経済指標が相場の動意につながる可能性がある。3月消費者信頼感指数の予想値は88.0で前回から低下が見込まれており、イラン情勢を背景とした原油・ガソリン価格上昇の影響が消費者マインドに表れている可能性がある。2月のJOLTS求人件数は予想689.5万件と1月からやや減少が見込まれており、2月の雇用統計が悪化していた時期なだけに実態に注目が集まる。
また本日は月末・四半期末にあたるため、リバランスなど特殊フローによる不規則な動きがロンドンフィキシング(24時前後)に発生しやすい点にも注意が必要だ。
【本日の想定シナリオ】
基本シナリオは159円台を中心としたレンジ相場の継続。イラン情勢に関するヘッドラインがなければ、上値は160円手前で抑えられ、下値も158円台後半から159円前半で底堅い展開が続くとみられる。レンジ相場が続く局面では、レンジ下限での押し目買い・上限での戻り売りという戦略が有効となろう。一方、イラン情勢の急展開など重大なヘッドラインが出た場合は、160円突破あるいは159円割れを試す動きに発展する可能性があり、ニューヨーク市場での新たな動きには引き続き警戒が必要だ。
<ドル/円 15分足>

お知らせ
「UsUP(ユーズアップ)リスト」では、FXトレードの考え方などをお伝えしています。無料でダウンロードすることができます。FX口座ログイン後に「マイページ」に入っていただき、会員限定コンテンツ集からダウンロードが可能です。ぜひご活用ください。
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。


