
翌日のイベントをダイジェスト形式で手短にお伝えします。
※経済指標は、発表者の都合により日時が急きょ変更になる可能性もあります。
※市場コンセンサスは、時間経過とともに変わることがあります。
更新日時:2025年9月8日 19時00分
【9/9(火)】:米雇用統計ベンチマーク改定値、豪消費者信頼感、南ア2QGDPほか
・9:30 オーストラリア 9月ウエストパック消費者信頼感指数
【前回】98.5 【市場予想】--
ポイント:
この指数は個人消費やGDPの先行指標とされており、100を上回ると楽観的な見方が悲観的な見方を上回っていることを示します。8月は98.5と、2022年2月以来の高水準を記録しました。利下げの影響により、消費者マインドの回復が進んでいる様子が見受けられます。RBA(豪中銀)のブロック総裁は、8月理事会後に「物価安定のために政策金利をさらに引き下げる可能性がある」と述べています。こうした中で、消費者心理の改善傾向が継続するかどうかが注目されます。
FX視点:
・改善傾向が続く、あるいは100を超えてくれば、豪経済への期待から豪ドル高への期待が高まります。
・逆に改善傾向が一服するようであれば、豪経済の見通しに対する不確実性が豪ドルの上値を抑制する可能性があります。
・18:30 南アフリカ 2QGDP(前期比)
【前回】0.1% 【市場予想】0.6%
ポイント:
物価が抑制される中、中央銀行の利下げにより製造業の景況感が改善し、4~6月期は成長ペースが加速すると予想されています。ただし、自動車の対米輸出が減速するなど、米国との貿易摩擦の影響で成長のペースは抑制されている模様です。
FX視点:
・成長ペースが予想よりも速ければ、南アフリカランドのサポート材料となることが期待されます。
・予想に届かないようであれば、南アフリカランドの上値を抑制し、短期的に調整圧力が高まる懸念があります。
・23:00 アメリカ 雇用統計ベンチマーク改定
【前回】-58.9万人【市場予想】-40~-68万人※非公式
ポイント:
来年1月に、今年3月までの12か月間の雇用者数を対象に確定値が発表されますが、今回の数字はその速報値的な意味合いとなります。そのため、昨年4月から今年の3月までのNFPがどの程度、変化するのかが問題になります。市場のコンセンサスはまとまっていませんが、非公式で-40~-68万人と予想されています。ひと月にすれば、3.4万~5.7万人、雇用者増加数が減少する計算になります。
昨年は、暫定値の段階で-81.8万人(最終的には-59万人程度へ修正された)と、大幅減少でFRBが利下げで後れを取っているとの懸念が高まりました。今回は、それよりは小さくなる見通しですが、それでも前年分の減少と同じ程度の下方修正が入る見通しで、雇用市場の減速への懸念は払しょくされにくいとみられます。
FX視点:
・想定内の数字なら、悪い内容には違いなくドルの上値は抑制された状態が続きそうですが、想定内の数字であるため、下値も限定される可能性あります。
・70万以上の下方修正なら、雇用市場への不安から9月FOMCでの大幅利下げを警戒する動きから、ドルの上値をさらに重くしそう。

※Bloombergのデータを基に作成
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