豪ドル/円今日の見通し「年末ムードで参加者減少　仕掛け的な動きに注意」2023/12/29

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は続落。イエメンのフーシ派が紅海を航行する商船への攻撃は続いているが、海運大手会社がスエズ運河経由での船舶航行を再開している。これにより原油供給に関する過度の逼迫懸念が和らいだ。終値は前営業日比-2.34ドルの1バレル＝71.77ドル（12月28日）。

・12月14日発表の豪11月雇用統計は、雇用者数が市場予想（1.15万人増）を大幅に上回る6.15万人の増加だった。失業率は3.9％へ上昇、労働参加率は67.2%へ上昇し過去最高を記録した。

・12月5日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

・11月29日に発表された豪10月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+4.9%となり豪州のインフレは前月（+5.6%）から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期（+6.0%）から鈍化した。

今日のメインシナリオは

年末ムードで参加者減少　仕掛け的な動きに注意

昨日の豪ドル/円は米ドル/円の大幅な下落に連れる形となった。また原油価格の大幅な下落も豪ドルの上値を抑える要因だった。
本日は2023年の最終取引日となる。そのため、昨日同様にマーケット参加者が少ないことが予想される。経済指標では米12月シカゴ購買部協会景気指数が発表される以外には相場に影響を与えそうなものはなく、豪ドル相場は小動きが予想される。ただ、マーケット参加者が少ない分、ちょっとした材料に普段以上に反応する可能性ほか、短期勢が高値（安値）更新などを狙った仕掛け的な動きが持ち込まれる可能性があるため気を付けたい。

この先の個別相場変動

■年末ムードでマーケット参加者が少ない
⇒流動性が低い
⇒ちょっとした材料に普段以上に反応するため要注意

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは雨。5時に豪ドル/円のRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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