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豪ドル/円 見通し「豪雇用統計と豪CPI次第で利上げ確率が高まる状況」注目の高金利通貨 7月19日号

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

豪ドル/円(日足)

豪ドル円日足チャート

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

直近1週間のポイント

・米インフレ鈍化でドル安
・株高で円安
・中国GDP予想下振れ
・RBA議事録に利上げ手掛かりなし
・日銀の緩和修正観測後退

「足元の豪ドル/円は94円台を中心にもみ合う展開」

米インフレ鈍化を受けたドル安と世界的な株高を背景とする円安の影響で豪ドル/円は13日には93円台後半から95円台前半へと大幅に上昇しました。しかし、翌14日の95.38円前後をピークに失速。週明け17日は中国4-6月期国内総生産(GDP)の下振れなどから94.00円付近まで下落し、18日には豪中銀(RBA)議事録で追加利上げの明確な手掛かりがなかったことで93.77円前後まで下落する場面もありました。もっとも、この日は日銀の植田総裁が大規模金融緩和の継続を示唆したことで円安に振れたため94円台を回復するなど下値は堅く、19日の東京市場では94円台半ばで推移しています。

「目先の豪ドル/円の注目ポイントは雇用統計とCPI」

20日に豪6月雇用統計、26日に豪1-3月期消費者物価指数(CPI)と重要統計の発表が続きます。RBAは7月理事会で政策金利を4.10%に据え置いたことについて、議事録で景気の下振れリスクを理由に挙げた一方で、依然として高いインフレを抑えるために「いくぶんかの追加利上げが必要になる可能性がある」と表明しました。このことから、市場は8月利上げの有無を巡り豪雇用統計とCPIに注目しているものと考えられます。なお、19日時点で豪金利先物は8月利上げを25%程度しか織り込んでいません。このため、雇用統計とCPIが上振れした場合は利上げの織り込みが高まると見られ、そのぶん豪ドルの上昇余地も大きくなりそうです。一方で、仮に下振れしても利上げ期待の後退余地が小さいことから、豪ドルの下値もそれほど深くならないと考えられます。その他の注目イベントとして、20日に中国人民銀行(PBOC)が政策金利に当たるLPR(ローンプライムレート)を発表します。6月に引き下げたばかりとあって利下げの余地は小さいと見られますが、景気下支えに向けた当局の姿勢に注目が集まりそうです。

当面の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
93.250~96.500円

基調
下値限定


来週までの注目ポイント
☆7/20 豪6月雇用統計
・7/20 中国LPR
☆7/26 豪4-6月期CPI
・主要国株価、国際商品価格

豪ドル/円(AUD/JPY) 為替チャートはこちら

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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