「注目のFX週刊イベント 来週の為替はどう動く？」7/3～7/9

【週間イベント】

4地域の今後１週間のスケジュールをお届けします。

執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所　調査部長　神田卓也

目次

▼北米（米国・カナダ）
年内2回の米利上げを織り込めるか

▼欧州（ユーロ圏・英国）
BOEの利上げペースに関心集まる

▼アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
RBAは利上げを継続？停止？

▼新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
メキシコCPIは鈍化する見通し

北米（米国・カナダ）

重要イベント

7/3☆米6月ISM製造業景況指数
7/5☆FOMC議事録
7/5◎ウィリアムズNY連銀総裁講演
7/6☆米6月ADP全国雇用者数
7/6◎米5月貿易収支
7/6☆米新規失業保険申請件数
7/6☆米6月ISM非製造業景況指数
7/6◎米5月JOLTS求人件数
7/6◎ローガン米ダラス連銀総裁講演
7/7◎カナダ6月雇用統計
7/7☆米6月雇用統計
☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

最大の注目イベントは7日の米6月雇用統計でしょう。今回も予想以上の好結果となれば、市場は7月利上げを確実視するとともに、9月もしくは11月の追加利上げを織り込みに動く可能性があります。その他、3日の米6月ISM製造業景況指数や6日の米5月JOLT求人件数も注目を集めそうです。

北米のイベント

欧州（ユーロ圏・英国）

重要イベント

7/6◎ユーロ圏5月小売売上高
7/7◎独5月鉱工業生産
7/7☆ラガルドECB総裁講演
7/9☆ベイリーBOE総裁講演
☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

インフレ見通しを誤ったことを認めた英中銀（BOE）がいつまでどれくらいのペースで利上げを続けるのかが市場の関心を集めています。9日（日曜）のベイリーBOE総裁の発言に注目です。

欧州のイベント

アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）

重要イベント

7/3☆日銀短観
7/3☆中国6月財新製造業PMI
7/4☆RBA政策金利
7/5☆中国6月財新サービス業PMI
7/6◎豪5月貿易収支
☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

豪中銀（RBA）が4日の理事会で利上げを行なうのか、見送るのかについて市場の見方は定まっていません。RBAの判断が大きな注目を集めるでしょう。

アジア・オセアニアのイベント

新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）

重要イベント

7/3◎トルコ6月消費者物価指数
7/7◎メキシコ6月消費者物価指数
☆特に重要　◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります

ここがポイント

7日のメキシコ6月消費者物価指数（CPI）は前年比で5％台前半へ伸び率が鈍化する見通しです。すでに利上げを停止したメキシコ中銀が、米連邦準備制度理事会（FRB）やカナダ中銀（BOC）のように引き締めを再開するとの観測は高まりにくいでしょう。

新興国のイベント

 

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長　上席研究員
神田 卓也（かんだ・たくや）
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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