FX/為替予想「メキシコペソは利上げペース鈍化?今後の経済指標に注目!」FXつみたて通信 メキシコペソ/円編 2022年8月16日

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買いどき?指数はメキシコペソの上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨であるメキシコペソについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

メキシコペソ/円 上昇・下落のパワーバランス

メキシコペソ/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

メキシコの失業率はじりじりと悪化している

6月の失業率は3.35%へ悪化。3月に2.97%とコロナ前の2020年3月以来の水準まで改善したが、その後は3カ月連続で悪化している。

メキシコ中銀は政策金利を大幅利上げした。次回以降も継続の可能性あり

2021年6月以降10会合連続で合計4.50%の利上げを実施し政策金利は現在8.50%。声明文から「力強い手段を講じる」から「その時の状況に基づいて判断」に変更。ハト派的になったと受け止められた。

メキシコの消費者物価指数は遂に8%台に乗せた

8月9日に発表されたメキシコの7月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.15%とインフレ率は遂に8%台に乗せた。大幅利上げにも関わらず、インフレは高止まりしている…

メキシコは米国と経済的な繫がりが強いため、米経済指標を注視

世界的な経済減速懸念は根強い。資源国のメキシコから見ると資源価格の下落はマイナス材料。メキシコは隣国の米国との経済的な繫がりが強いため、米国の景気動向を表す経済指標には注意が必要。米国の経済減速懸念が強まるとメキシコペソには売り圧力がかかりそうだ。

メキシコのエネルギー政策に米加が異論

メキシコのエネルギー政策に対し、アメリカ・メキシコ・カナダ(USMCA)協定に違反していると、米・加から協議を求められている。メキシコ経済省は協議での解決に前向きな姿勢を示す一方で、ロペスオブラドール大統領は「違反していない」と主張している。最悪の場合は関税等が課される可能性もあるため、協議の行方を見守りたい。

パワーバランス まとめ

メキシコ中銀は政策金利を8.50%まで利上げした。この利上げにより実質金利(政策金利ーインフレ率:8.50-8.15)は遂にプラス圏に戻ったこととなる。ロペスオブラドール大統領はインフレ抑制効果のない利上げに懸念を表している。メキシコ中銀は「状況に基づいて判断」とタカ派的だったトーンをやや弱めている印象はあるが、インフレ率が依然として中銀目標(3%±1%)の遥か上で高止まりしていることから、引き続き大幅利上げを実施する可能性が高い。米国との経済的な繫がりが強いため、米経済指標には注意が必要。またエネルギー政策に米加が協定違反を指摘していることは懸念材料。

メキシコペソ/円、いまが買いどき?

メキシコペソ/円の買いどき指数は60%

国内の高インフレからメキシコ中銀は利上げサイクルを継続。上伸するインフレ率を背景に7、8月の会合で合計1.50%もの大幅利上げを実施。今後の経済指標次第だが、利上げペースが減速する可能性も出てきた。労働市場は3月に2020年3月以来の低水準を記録したが、その後はじりじりと悪化している。警戒点は、世界の主要国がこぞって利上げ(金融引き締め)を実施していることによる世界経済の減速。特に経済的に繋がりの強い米国経済が減速を示すような材料(経済指標の悪化や要人発言)が出てくると、資源国通貨であるメキシコペソにはネガティブな材料となる。メキシコのエネルギー政策に米・加が懸念を示していることも警戒材料。

買いどき?指数はメキシコペソの上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

8月19日 20:00 メキシコ6月小売売上高

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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