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FX/為替予想「南ア・ランド、インフレ急伸で大幅利上げの可能性も?」FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円編 2022年7月21日

FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨である南アフリカ ランドについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

目次

南アフリカ ランド/円 上昇・下落のパワーバランス

南アフリカ ランド/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

南アフリカ準備銀行は本日政策金利を発表する。大幅利上げとなるか?

本日7月21日 南ア準備銀行(SARB)政策金利発表!
5月19日のSARB金融政策会合で市場予想通り0.50%の利上げを実施し政策金利を4.75%へ。インフレ率が中銀目標を上抜けていることから、本日の会合では0.50%の利上げ予想が大勢0.75%予想も少数だがいるようだ

南アフリカの貿易収支は中国のロックダウンで減少も黒字維持

5月の南アフリカ・貿易収支は283億ランドと4月の大幅減から反発。4月は中国の複数主要都市でのロックダウンの影響が大きかったようだ。6月分は7月30日発表予定。

南アフリカの消費者物価指数は中銀目標を上抜け急伸

6月の南アフリカ・消費者物価指数は前年比+7.4%。5月に南アフリカ中銀の目標値(3%~6%)を上抜けて、一気に加速した。このことから利上げ幅拡大の可能性が出てきた。これ以上インフレが上伸すると国内経済には悪影響。

南アフリカの小売売上高は前月比マイナスだが、前月はプラスに上方修正される

2022年5月分では前月比-1.0%と予想(+0.6%)から一転マイナスへ。一方で、-0.2%だった4月分は+0.6%に上方修正された。上方修正は2カ月連続。判断が難しい…6月分は8月17日発表予定。

南アフリカのGDPは2期連続プラス成長中。だが、来期はマイナス?

6月7日に発表された南アフリカ2022年第1四半期国内総生産(GDP)は前期比+1.9%と2期連続のプラスとなった。ただし、第2四半期はウクライナ情勢の悪化によるインフレ加速や洪水被害によりマイナスに落ち込むことが予想されている。

南アフリカランドには電力供給や高失業率、大統領のスキャンダルと懸念は色々ある

①国営電力会社エスコムによる、計画停電は今週末までに終了予定。
②失業率は2022年1四半期で34.5%と前期(35.3%)からは改善したが、依然として高水準。南アフリカ経済の足枷。
③ラマポーザ大統領に対する脱税疑惑などで大統領の求心力が低下している。12月に迫った与党の党首選にも影響を与えそうだ。
④南ア労働組合連盟(Saftu)が国内の高い生活費に対する抗議のため8月にストライキを実施する計画をしているようだ。

パワーバランス まとめ

インフレの上昇を抑えるためにSARBは4会合連続で利上げを行ってきたが、5月に中銀目標(3~6%)を上抜けたインフレは、6月に大幅に加速した。そのため、SARBが本日(7月21日)の会合で行う追加利上げ幅が、市場予想を上回る可能性も出てきた。高失業率は引き続き悩みの種。計画停電が予定通り終了すれば、国内経済にとってポジティブな材料となる。

南アフリカ ランド/円、いまが買いどき?

南アフリカランドの買いどき指数は60%

SARBは5月19日に利上げを行ったものの、インフレ率はついに中銀目標レンジを上回った。これにより本日の中銀会合(7月21日)では市場予想を上回る利上げ幅となる可能性が出てきた。計画停電は終了の見込みとなったが、世界経済の減速懸念は資源国のランドにとってはマイナス要因。金融政策を見ると日銀が金融緩和継続を表明していることで中長期的には円安圧力がかかりやすい。

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

7月21日 未定 SARB政策金利

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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